CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-142「THE CROSSING ザ・クロッシング PartⅠ」(中国)

2019年06月13日 00時02分41秒 | 中国映画
送別の〝別〟が怖いから
 日本占領下の台湾で、台湾人の医学生イェン・ザークンは、日本人女性の雅子と恋に落ちる。しかしザークンは日本軍の軍医として中国へ送られる。
 国民党の将校、レイ・イーファンは、上海の舞踏会で出会ったチョウ・ユンフェンと結婚する。やがて日本軍が敗れ中国から撤退すると、今度は国共内戦が激化し、レイはユンフェンを安全な台湾に疎開させる一方、自らは内戦の最前線へと向かう。
 出征した恋人を捜すため従軍看護師に志願したユイ・チェン。食糧配給を得るのに必要な身分証明書をつくるために、見知らぬ兵士トン・ターチンと偽の家族写真を撮るが。(「allcinema」より)


 「レッドクリフ」のジョン・ウー監督の作品。

 その割には、2014年製作に対し、日本での公開に5年くらいかかり、しかもその規模はこじんまりしたもの。

 冒頭、抗日戦争のシーンから始まり、日中戦争時の話ということでそれ程公開規模が大きくなかったのかなと思ったが、その後時代が流れ、戦争は国共内戦へと変わっていく。

 そんな時代の中で、3組の男女の出会いと別れを描いた大河ロマンである。

 抗日戦争で活躍し、舞踏会で出会ったチョウ・ユンフェンと結婚したレイ・イーファンは、内戦の最前線へと出征する。
 激化する内戦に、ユンフェンは台湾へと疎開する。

 出征した恋人を捜すため従軍看護師となったユイ・チェンは、食糧配給の証明書を得るため、兵士のトン・ターチンと偽の家族を写真を撮る。

 台湾人のザークンは、日本軍の軍医として戦線へと出ていたが、彼は恋に落ちた日本人の雅子と再び会えるのを夢見ている。

 その雅子を演じたのが、長澤まさみ。
 雅子の母親を演じた黒木瞳もチラリと登場。

 3組の男女の置かれた厳しい状況を映し出し、それぞれが想いを抱きながら過ごしていく様が描かれる。

 今回メインとなるのは、イーファンとユンフェンかな。

 厳しい戦局の中で、妻への想いを馳せるユンフェンと、夫が生きて帰り、再び会うことを望むユンフェン。

 ユンフェンの部隊では、トン・ターチンが部下であり、家族について語り合ったりする。
 ユンフェンは、疎開先の家でザークンが描いた絵の中に雅子の日記を見つける。

 少なからず3組が絡む展開にもなっていく。

 国内が騒乱する過酷な状況下で過ごす彼らの運命がどうなるのか。

 果たして、それぞれが想う相手に再会することが出来るのか。

 先行きが気になり、切ない気分にさせる大河ロマンであった。


 本作は2部作の前編にあたり、後編はすぐに公開。

 本作だけでも完結したような話になっているが、「PartⅡ」ではまた違う運命が描かれるようである。

/5

監督:ジョン・ウー
出演:チャン・ツィー、金城武、ソン・ヘギョ、ホアン・シャオミン、トン・ダーウェイ
   長澤まさみ、アマンダ・チン、フェイ・ユー、トニー・ヤン、黒木瞳、コウ・シーシュン
於:シネマート新宿

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