CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-125「キュクロプス」(日本)

2019年05月14日 01時07分15秒 | 日本映画
そんな目で何が善で、何が悪か判るのか
 妻とその愛人を殺害した罪により14年の服役を終えた篠原。事件が起きた町に戻って来た彼の目的は、妻を殺し自分を罠に陥れた真犯人を見つけ出し、復讐することであった。篠原は、事件の捜査を担当した刑事・松尾と、その情報屋・西の協力を得て、稲葉組の若頭・財前が真犯人であることを突きとめる。
 そんななか、財前殺害に向け、西の手ほどきを受けながら銃撃の訓練を始める篠原だったが、同時に事件の記憶が蘇り、悪夢に苛まれる。だが、亡き妻の亡霊との邂逅に篠原は安らぎを見出すのであった。
 ある日、篠原はふらりと立ち寄ったバーで、亡き妻に瓜二つの女性・ハルと出会う。一度目は、逃げるように店を後にした篠原であったが、それ以降、事態は思わぬ方向に転がり始め。(「KINENOTE」より)


 妻とその愛人を殺した罪で14年の服役を終えた篠原は、刑事の松尾と情報屋、西の助けを借り、真犯人だという稲葉組の若頭、財前を殺すことを計画する。

 妻を殺され、濡れ衣を着せられた男の復讐物語というところ。

 しかし、ある夜、篠原はふらりと入ったバーで、亡き妻にそっくりの女性、ハルと出逢う。

 しかも、ハルは、財前の保護下にある女性のよう。

 そのバーで財前とも接触することになる篠原。

 果たして、先に立てた計画通りに篠原は財前殺害を実行するのか。


 序盤はそんな篠原が、悪夢に苛まれながらも、財前殺害のため動く姿が描かれる。

 しかし、ハルと出逢ったこと、そして西が最初に紹介されたような男ではなかったことが判ってから、物語は徐々に思わぬ方向に転がっていく。

 クライマックスでは、事態が二転三転し、語られる言葉のどれが真実なのか、判らない。

 そんな中での最後の対決。

 単純なノワール風味の復讐劇かと思っていたら、思いも寄らぬ展開があり、更にアッと驚く真実が明かされるという作品。

 これは面白かったな。


 キュクロプスというのは一つ目の巨人のこと。

 篠原は途中殴られて右目にガーゼを張るが、片目になるというわけではない。

 物事が一つの目でしか見られていなかった、ちゃんと物事を見られてなかったとかいう意味だったのだろう。

 あと、やはり動物と一緒にいると癒されるんだなというのを感じたな。

/5

監督:大庭功睦
出演:池内万作、斉藤悠、佐藤貢三、あこ、杉山ひこひこ
   島津健太郎、山中良弘、中野剛、新庄耕
於:テアトル新宿

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