CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-191「パラドクス」(メキシコ)

2023年08月04日 00時45分50秒 | メキシコ映画
地下何階まであるんだ?
 刑事に追われる犯罪者の兄弟が、とあるビルの非常階段に逃げ込んだ。刑事もその階段に足を踏み入れるが、1階の階段を下りると何故か最上階の9階が現われ、何度下りても9階にたどり着いてしまう。
 そんな不可解な状況の中、兄が刑事に足を撃たれ、瀕死の状態に陥る。
 一方、車で荒涼とした大地を横断していた家族4人は、一本道なのに何度も同じ場所を走っていることに気づく。
 やがて、娘が持病である喘息の発作を起こし。(「作品資料」より)


 「ダークレイン」と同じく最新作が公開されるイサーク・エスバン監督の2014年製作のスリラー。

 本作も一日限りのリバイバル上映であったが、こちらも2016年の「未体験ゾーンの映画たち」で鑑賞しているのだか、うる憶えであったな。

 刑事に追われる兄弟がマンションの非常階段に逃げ込み、階段を駆け降りるが、兄が刑事に撃たれてしまう。

 ドアから出ようとする三人だったが、ドアが開かず、階段を更に降りるのだが、何故か一階から降りたと思ったら、また九階に出てくる。

 昇っても降っても永遠に非常階段から出られない三人。

 いったい何が起こり、どうなるのかと思っていたら、場面は変わり、新たに四人の家族が、ドライブに出るシーンとなる。

 しかし、こちらも永遠に同じ一本道から逃れられなくなる。

 果たして彼らに何が起こっているのか。

 設定としては、興味深い展開である。

 無限ループの中、階段では撃たれた兄が瀕死となり、道路では、持病の喘息が酷くなっていく娘が危険な状態となる。

 果たして彼らは、この理不尽な状況から脱出出来るのか。

 この後、どのように展開すれのかな、と思っていたら、そのまま三十五年も時が過ぎていく。

 よくぞこんな状況で生きてきたと思うが、最後に驚きの真実が明らかとなり、二つの状況の思わぬ繋がりも発覚する。

 ちょっと理解がしづらいところもあるが、話の展開からして興味深いスリラーであった。

/5

監督:イサーク・エスバン
出演:ウンベルト・ブスト、エルナン・メンドーサ、ラウル・メンデス、ネイレア・ノービンド
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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