外から襲われると自分が何ものか判らなくなる
11歳の少女エストレヤは、ギャングに連れ去られ、行方不明となった母親を捜すため、家を出る。だが、その日を境に彼女の耳には不気味な声が届き始め、奇妙なものが見えるようになる。母の声、引きずり込もうとする腕、話す人形、動く血の模様、死者たち……。
そしてある日、ギャングの1人が何者かによって殺害されると、再び母の声が聞こえてくる。
その声は、ギャングを殺した男がエストレヤを捜しに来ると告げる。さらに、“その男を自分の元に連れてくるように”との言葉を残してどこかへ消えてゆくが。(「KINENOTE」より)
麻薬戦争の巻き添えで、母親を連れ去られてしまった11歳の少女、エストレヤ。
家を出て、ストリートで暮らす少年たちと一緒に生活をするようになる。
そんな少年たちを狙うギャングたち。
母親に会いたい一心のエストレヤに母親の声が聞こえ、やがておぞましい姿の何ものかを目にするようになる。
基本的にホラーではあるが、麻薬戦争によって両親を失った少年少女たちのストリートでの生活を映し出すような作品でもある。
そんな中で、母親の声らしきものが聞こえたり、血がエストレヤの後を追い、言い知れぬ模様を描いたり。
そして、死者らしきものの姿も見えるという恐怖映像を差し挟む。
エストレヤは少年たちに促され、ギャングの一人を射殺してしまい、そのため追われることになる。
そんなギャングが追っていることを伝え、自分のところへ連れてくるように囁く母親の声。
果たして、母親は死んでしまい、死の世界から声を掛けているのか。
ファンタジーとまでは言えないが、ホラーとしてはちょっと情緒的。
ただ見えるもののおぞましさは完全にホラー。
そしてストリートで暮らす少年少女たちの物語でもある。
エストレヤには何かしらの能力があったということなのかな。
捉えどころのない雰囲気を呈するホラーであったが、先行きの展開、少年少女が迎える運命など、興味深い話であった。
11歳のエストレヤを演じたパオラ・ララ。
いやに大人びた顔をしていたな。
/5
監督:イッサ・ロペス
出演:ロドリゴ・コルテス、テノッチ・ウエルタ
パオラ・ララ、フアン・ラモン・ロペス、イアニス・ゲレロ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷
11歳の少女エストレヤは、ギャングに連れ去られ、行方不明となった母親を捜すため、家を出る。だが、その日を境に彼女の耳には不気味な声が届き始め、奇妙なものが見えるようになる。母の声、引きずり込もうとする腕、話す人形、動く血の模様、死者たち……。
そしてある日、ギャングの1人が何者かによって殺害されると、再び母の声が聞こえてくる。
その声は、ギャングを殺した男がエストレヤを捜しに来ると告げる。さらに、“その男を自分の元に連れてくるように”との言葉を残してどこかへ消えてゆくが。(「KINENOTE」より)
麻薬戦争の巻き添えで、母親を連れ去られてしまった11歳の少女、エストレヤ。
家を出て、ストリートで暮らす少年たちと一緒に生活をするようになる。
そんな少年たちを狙うギャングたち。
母親に会いたい一心のエストレヤに母親の声が聞こえ、やがておぞましい姿の何ものかを目にするようになる。
基本的にホラーではあるが、麻薬戦争によって両親を失った少年少女たちのストリートでの生活を映し出すような作品でもある。
そんな中で、母親の声らしきものが聞こえたり、血がエストレヤの後を追い、言い知れぬ模様を描いたり。
そして、死者らしきものの姿も見えるという恐怖映像を差し挟む。
エストレヤは少年たちに促され、ギャングの一人を射殺してしまい、そのため追われることになる。
そんなギャングが追っていることを伝え、自分のところへ連れてくるように囁く母親の声。
果たして、母親は死んでしまい、死の世界から声を掛けているのか。
ファンタジーとまでは言えないが、ホラーとしてはちょっと情緒的。
ただ見えるもののおぞましさは完全にホラー。
そしてストリートで暮らす少年少女たちの物語でもある。
エストレヤには何かしらの能力があったということなのかな。
捉えどころのない雰囲気を呈するホラーであったが、先行きの展開、少年少女が迎える運命など、興味深い話であった。
11歳のエストレヤを演じたパオラ・ララ。
いやに大人びた顔をしていたな。
/5
監督:イッサ・ロペス
出演:ロドリゴ・コルテス、テノッチ・ウエルタ
パオラ・ララ、フアン・ラモン・ロペス、イアニス・ゲレロ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷
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