CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-112「初恋」(日本)

2020年05月04日 13時41分23秒 | 日本映画
慌てる乞食は貰いが少ないって、最近言わないな
 新宿・歌舞伎町。天才プロボクサーの葛城レオは、格下相手にまさかのKO負けを喫し、その後の診察では病に侵されていて余命わずかと告げられる。
 自暴自棄になり夜の街をさまよっていたレオは、必死で逃げる少女とすれ違い、追ってきた男をパンチ一発で倒してしまう。その男は、ヤクザと手を組む悪徳刑事だった。
 一方、モニカと名乗った少女は、父親の借金のせいでヤクザに囲われていた。
 こうしてひょんな成り行きから、モニカの逃亡を手助けするハメになるレオだったが。(「allcinema」より)


 「ラプラスの魔女」以来の三池崇史監督の長編作品。

 脳腫瘍のよって余命いくばくもないと告げられたボクサーの葛城レオが、夜の街で偶然モニカという女性を助けたことによって、ヤクザやチャイニーズ・マフィアから追われることになるクライム・バイオレンスであり、ロマンスでもある作品。

 天才ボクサーと言われながら、余命宣告を告げられたレオが、ヤクザとチャイニーズ・マフィアから追われることになるモニカを命を賭けて護るという、王道的な展開ではある。

 しかし、悪徳警官の大伴と手を組み、麻薬を横取りし、その犯人としてモニカに押し付けようと考えていたヤクザの加瀬であったが、ことは思った通りには進まず、思いも寄らぬ展開となっていく。

 横取りを考えていた加瀬に、麻薬とモニカの行方を追うヤクザ、そして対立するチャイニーズ・マフィアたちが三つ巴となって激しい戦いを繰り広げる展開でもある。

 次々と死体が出る展開であるが、コミカルな雰囲気も強く、笑わせられるところも多かったな。

 死ぬ気になったら、何でも出来ると思い、モニカを護るため、チャイニーズ・マフィアやヤクザたちに立ち向かおうとするレオ。

 果たして、レオとモニカの運命はどうなるのか。
 ヤクザとチャイニーズ・マフィアの争いの行方は。

 何となくコミカルな要素も多かったので、もしかするとレオの運命は、と思ったりもしたが、正にその通りだったな。

 思いも寄らぬことに巻き込まれる一夜を描いた物語。

 バイオレンスも、コメディもあり、そしてロマンスもあり、エンターテインメントとして面白い一本だった。

/5

監督:三池崇史
出演:窪田正孝、大森南朋、染谷将太、小西桜子、ベッキー、三浦貴大、藤岡麻美
   顔正國、矢島舞美、出合正幸、村上淳、滝藤賢一、ベンガル、塩見三省、内野聖陽
於:新宿バルト9

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