CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-111「無敵のドラゴン」(香港)

2020年05月03日 21時10分52秒 | 香港映画
やっと俺の正体を思い知ったか
 香港警察捜査官ガウ・ロンは、幼い頃に9つの頭を持つ伝説の九龍と出会ったことから、身体にドラゴン・タトゥーを入れている。誰よりも熱血漢ではあるが、マフィアへの過剰な銃乱射が原因で郊外の小さな警察に左遷させられる。
 そんなある時、女性警官ばかりを狙い、絞殺後に拳銃を奪って逃走するという連続殺人事件が発生。凶悪犯を捕えようと必死の捜査に乗り出すガウだったが、犯人に婚約者を拉致され、失意のどん底に突き落とされた彼は第一線から身を引いてしまう。
 しかし全く同じ手口の連続殺人がマカオでも発生。
 ガウは愛する人は今も生きていると信じ、かつての部下を集めて犯人に対し宣戦布告する。(「KINENOTE」より)


 「イップ・マン外伝 マスターZ」「大脱出3」のマックス・チャン主演のアクション。

 マックス・チャンが主演ということで、正統的なアクションかと思っていたが、意外や意外なところが。

 香港警察の捜査官ガウ・ロンは、腕利きの警官ではあったが、どこかたがが外れたようなところがあり、幼い頃に9つの頭を持つ龍と遭遇したと本気で言っている。

 そのため、体に龍の刺青を入れている。

 潜入捜査中、銃を乱射し、郊外の警察署に左遷させられたガウ・ロンは、そこで起こった連続女性警察官殺人事件を捜査する。

 しかし、女性警官である婚約者を犯人に連れ去られた後、警察を辞めるが、マカオで同様の事件が発生し、再びガウ・ロンは捜査に参加する。


 女性警官ばかりを狙った連続殺人事件という設定は興味深かった。

 それを捜査するガウ・ロンであるが、ちょっと精神を蝕まれているのか、きれやすいところも随所に見せる。

 女性警官をおとりにして、犯人を誘い出そうとする作戦は、ちょっと危険な感じだったな。

 香港で一度失敗するガウ・ロンは、マカオで同じ手口の事件が起こり、マカオ警察と対立しながら、犯人を見つけ出そうとする。

 正直、捜査によって謎を、真犯人を突き止めるという推理的な部分は皆無だったな。

 すぐに怪しい者は現れ、ガウ・ロンは犯人と肉弾戦を繰り広げることになる。

 脱線、転覆する路面電車内でのアクションも見応えあったな。

 真犯人は隠れようとする意志もなく、ガウ・ロンに大きな対抗心を燃やす。

 もちろん最後はガチンコのアクションを見せてくれるのだが、最後の最後でまさかというような展開になる。

 どこか狂気も宿しているようで、かかりつけの医師にも異常と言われるぐらいのガウ・ロン。
 最後って現実なのか、ガウ・ロンの妄想なのか、何とも言えない決着だったな。

 驚きの展開もあるアクション・ファンタジーという感じであり、捜査の展開は有って無きが如しのような感じであったが、アクション自体はさすがに見応えあったな。

/5

監督:フルーツ・チャン
出演:マックス・チャン、アンデウソン・シウバ、ケビン・チェン
   アニー・リウ、ラム・シュー、ステフィー・タン、ロレッタ・リー
於:新宿武蔵野館

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