CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-283「夏目アラタの結婚」(日本)

2024年09月16日 11時24分04秒 | 日本映画

おまえは人殺しだ

 日本中を震撼させた連続バラバラ殺人事件の犯人で、逮捕時にピエロのメイクをしていたことから「品川ピエロ」の異名で知られる死刑囚・品川真珠。

 児童相談所職員の夏目アラタはその事件の被害者の子どもに頼まれ、まだ発見されていない被害者の首を探すため真珠に接触を試みる。アラタの前に現れた真珠は、残虐な事件を起こした凶悪犯とは思えない風貌だった。

 アラタは真珠から情報を引き出すため、大胆にも彼女に結婚を申し込む。毎日1回20分だけ許される面会の中で、会うたびに変わる真珠の言動に翻弄されるアラタ。

 やがて真珠はアラタに対し、自分は誰も殺していないと衝撃の告白をする。(「作品資料」より)

 

 3人を殺した死刑囚、22歳の品川真珠にプロポーズする夏目アラタ。

 児童福祉施設で働くアラタは、被害者の息子が、まだ見つかっていない父親の頭部を見つけたがっており、真珠から聞き出そうとする。

 話を続けるためにプロポーズをする。

 そこから繰り広げられるのは、真珠の駆け引きとそれに対応していくアラタの姿。

 殺人犯とは思えぬ言動を見せたり、時に狂気の様子を見せたりする真珠。

 ついには自分は殺していないとまで言う。

 果たして真珠の言葉の何が真実か。

 真珠は人を惹きつける何かがあり、たぶらかすのも上手そうである。

 アラタは何とか遺体の一部の在処を聞き出そうとするが、操られているようにも見える。

 真珠は何か目的があるのではないかと思う展開。

 真珠がアラタを利用して、罪を逃れようとする様を描くのかという感じであった。

 真珠が何を話しても、彼女が殺人犯であるという思いは拭えないアラタ。

 しかし、思わぬ真実が明らかになる。

 本当に無罪になるのか。

 終盤はそんなサスペンスフルな感じから、ちょっと雰囲気が変わっていったな。

 いきなりプロポーズから始まり、駆け引きをするような真珠の姿が描かれ、やがて思わぬ展開となっていく話。

 惹き込まれる作品だった。

/5

監督:堤幸彦

出演:柳楽優弥、黒島結菜、中川大志、丸山礼、立川志らく、福士誠治、今野浩喜、平岡祐太、藤間爽子、佐藤二朗、市村正親

於:TOHOシネマズ池袋


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