CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-123「ラストナイト・イン・ソーホー」(イギリス)

2021年12月19日 23時03分40秒 | イギリス映画
デビューには打ってつけ
 ファッションデザイナーを夢見て、ロンドンのソーホーにあるデザイン専門学校に入学したエロイーズは、寮生活になじめずアパートで一人暮らしを始める。
 ある時、夢の中できらびやかな1960年代のソーホーで歌手を目指す美しい女性サンディに出会い、その姿に魅了されたエロイーズは、夜ごと夢の中でサンディを追いかけるようになる。次第に身体も感覚もサンディとシンクロし、夢の中での体験が現実世界にも影響を与え、充実した毎日を送れるようになったエロイーズ。
 夢の中で何度も60年代ソーホーに繰り出すようになった彼女だったが、ある日、夢の中でサンディが殺されるところを目撃してしまう。
 さらに現実では謎の亡霊が出現し、エロイーズは徐々に精神をむしばまれていく。(「作品資料」より)


 ロンドンのファッション学校へと通うこととなったエロイーズが、あるアパートの一室で暮らすことによって体験する恐怖を描いたサスペンス・ホラー。

 エロイーズは元々見えるようであったが、アパートに暮らし始めると、夜に60年代のロンドン、そしてサンディという女性の追体験をするようになる。

 その追体験によって、徐々に生活が充実していくエロイーズであったが、やがてサンディの身に起こったことを知り、そして顔の無い亡霊が彼女の前に現れ、精神に恐慌を来し始める。

 果たして、彼女が見たものはただの夢なのか、それとも実際に起こったことなのか。

 エロイーズは幻影かもしれない中で見たサンディの衣装が気に入り、それをデザインし始めるが、もし彼女が見たものが実際のものなら、デザインの盗用になるのではないか。

 亡霊を見るようになり、恐慌を来し始めるエロイーズは、やがて衝撃の真実を知る。

 まだ関係者が現代に生きているかもしれないという事実。そして、明かされる真実。

 60年代の煌びやかさと、その裏にある闇も描かれ、物語の行き着く先も気になる、興味深い作品であった。

/5

監督:エドガー・ライト
出演:トーマシン・マッケンジー、アニャ・テイラー=ジョンソン、マット・スミス
   テレンス・スタンプ、マイケル・アジャオ、ダイアナ・リグ、シノーヴ・カールセン
於:TOHOシネマズ池袋

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