CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-070「メグレと若い女の死」(フランス)

2023年03月30日 00時29分58秒 | フランス映画
あの娘が死ななかったら、こんな結婚はさせなかった
 1953年。パリ・モンマルトルのバンティミーユ広場で、シルクのイブニングドレスを着た若い女性の遺体が発見される。真っ赤な血で染まったドレスには5カ所の刺し傷があった。
 捜査に乗り出したメグレ警視は、その遺体を見て複雑な事件になると直感する。遺体の周囲に被害者を特定できるものはなく、手がかりとなるのは若い女性には不釣り合いなほど高級なドレスのみ。
 被害者の素性とその生涯を探るうちに、メグレ警視は異常なほどこの事件にのめり込んでいく。(「作品資料」より)


 フランスの小説家、ジョルジュ・シムノンのメグレ警視シリーズの一本を映画化した作品。

 監督は、「髪結いの亭主」等のパトリス・ルコントで、原作ジョルジュ・シムノン、監督パトリス・ルコントは「仕立て屋の恋」以来のコンビらしい。

 イブニングドレスを着た若い女性の死体が発見される。

 死体には5か所の刺し傷があった。

 捜査に乗り出したメグレ警視は、この事件にのめり込んでいく。

 メグレ警視は体重100キロの巨体ということで、捜査にあたって、激しいアクションを見せるわけでもない。

 関係者と思われる人物にあたって話を聞いては、その女性にまつわる出来事を探り出そうとする。

 殺された女性は、ルイーズという名であることが判るが、貧しい暮らしをしていたことが判る。

 捜査の途中で、ベティという名の若い女性と知り合うメグレ。

 彼女がどういう関係にあるのかと気になったが、メグレはベティを、殺されたルイーズが住んでいたアパートに住まわせたりする。

 そして、こともあろうか、ベティをルイーズと同じ髪型にしたりして、囮捜査に使ったりするような感じ。

 最終的には、それによって事件の真相が明らかになっていく。

 事件の真相については、それ程驚きのもでもなかったし、どんどん謎が解明していくような高揚感がある感じでもない。

 ただメグレは淡々とことの真相に近づいていく感じである。

 緊迫感があるという感じではなかったが、人々の話を聞いて、徐々に真相を知っていくという展開が面白いサスペンス・ミステリーであった。

/5

監督:パトリス・ルコント
出演:ジェラール・ドパルデュー、ジャド・ラベスト、メラニー・ベルニエ、オーロール・クレマン、アンドレ・ウィルム、エルベ・ピエール、クララ・アントゥーン
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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