CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-198「リグレッション」(スペイン・カナダ)

2018年10月07日 11時08分08秒 | スペイン映画
確かに存在する、純粋なる邪悪は
 1990年、ミネソタ州。ブルース・ケナー刑事は、17歳の娘アンジェラを暴行した疑いで父親のジョン・グレイを取り調べる。するとジョンはあっさりと容疑を認めるが、実際のところ彼の記憶は曖昧で、どうにも不可解な事件だった。
 そこで著名な心理学者ケネスの協力を仰ぎ、記憶を遡る退行療法によって事件当時の状況を探ろうと試みるケナーだったが。(「allcinema」より)


 父親による虐待を告発した少女、アンジェラ・グレイ。
 その事件を捜査することになった刑事のブルース・ケナー。

 父親のジョン・グレイを調べ始めるが、やがてその裏に大きな闇が潜んでいることを知る。


 その裏に潜んでいるものが悪魔崇拝。

 ブルースは心理学者のケネスと共に捜査を進めていくのだが、自分自身がやがてその大きな闇に飲み込まれていく。


 アンジェラは悪魔崇拝による儀式の詳細を事細かに語るが、父親のジョン、更にその祖母さえ悪魔崇拝に関する記憶を失っている模様。

 そのため心理学者のケネスも捜査に帯同しているのだが、事件の行方は混沌としていく。

 果たして、悪魔崇拝は存在するのか、それに町の者たちが関わっているのか。


 何となく虐待事件の真相は途中で読めるような感じではあったな。

 恐ろしいのは、噂などを信じ込み、やがて追い込まれていく様。
 本当にそこまで追い込まれるのか、と感じなくはないが、心の隙間に入り込んでしまうということなんだろうな。


 事件そのものに関しては解決を見るが、底に潜んでいるものは残ったままという終わり。

 ラストそのものは、もやもやした感じは残るが、話の内容自体は、恐ろしさも感じ、面白い作品だった。

/5

監督:アレハンドロ・アメナバール
出演:イーサン・ホーク、エマ・ワトソン、デヴィッド・シューリス、デヴィッド・デンシック
   デイル・ディッキー、ロテール・ブリュトー、デヴォン・ボスティック
於:新宿武蔵野館

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