CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-134「フリー・ファイヤー」(イギリス・フランス)

2017年05月02日 21時20分32秒 | イギリス映画
あと1時間20分は生きられる
 とある荒れ果てた倉庫で、2組のギャング・グループが銃取引のために顔を合わせる。
 簡単に終わるはずが、用意された銃が注文と違うなど、いくつかの行き違いが重なり、一人が衝動的に拳銃を発砲、たちまち現場は至る所で銃弾が飛び交う混乱状態に。
 いつしか味方への疑心暗鬼も深まり、もはや全員が自分が生き残るためだけに必死に銃を撃ちまくるのだったが。(「allcinema」より)


 銃の売買のため、ある廃工場に集まった二組のギャング。

 多少の行き違いは生じたものの、何とか問題なく取引が終了しようとしていたところで、昨晩バーでもめた二人がお互いの中にいることが判り、その二人が再びやり合う。

 そして一人が勢い余って銃を発砲したことからたちまち現場は銃が飛び交う混乱した場になってしまう。

 お互い疑心暗鬼となった銃撃戦の様を、ユーモアを交えて描いたクライム・アクション・コメディ。

 監督は「サイトシアーズ ~殺人者のための英国観光ガイド~」のベン・ウィートリー。


 ギャングだとは言っても、お互い銃の扱いには不慣れなようで、発砲してもなかなか相手に致命傷を与えられない。

 足や腕を撃たれて、動くことがままならない状態となり、ある意味膠着状態のまま、お互いこの状況を打破しようと奮闘する。

 おまけに何故かライフルを持った射撃手までが登場し、彼らを狙ってくる。

 そんな混沌とした状況の中、減らず口ばかり叩く奴や、自分のことしか考えていない者もいて、銃撃戦の中でのやり取りには多少笑わせられるところがある。

 
 設定が’70年代ということで携帯電話もなく、工場に唯一ある電話の争奪戦が面白い。
 ようやくたどり着き、鳴っている電話に出た時の相手が面白かったな。

 お互い傷を負っているということで、その動きは遅々としたものだが、そのジリジリした感じがちょっとした緊迫感を生んでいたな。

 ラストにアッと驚く真実を明かすのだが、それはもう付け足しという感じで、誰が生き残るのかというそれまでの展開が面白く、興味惹かれる作品だった。


 B級感溢れるような作品ではあるが、出演者は意外と豪華。

 「ルーム」でアカデミー主演女優賞を獲得したブリー・ラーソンに、「ハードコア」のシャールト・コプリー、「トランセンデンス」のキリアン・マーフィーや「コードネームU.N.C.L.E.(アンクル)」のアーミー・ハマーなどが出演している。

 一癖も二癖もある面々であるが、銃撃の腕前は今ひとつだったな。

/5

監督:ベン・ウィートリー
出演:ブリー・ラーソン、シャールト・コプリー、キリアン・マーフィー、アーミー・ハマー、ジャック・レイナー
    マイケル・スマイリー、サム・ライリー、エンゾ・シレンティ、バボー・シーセイ、ノア・テイラー
於:新宿武蔵野館

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