CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-001「バーフバリ 王の凱旋」(インド)

2018年01月01日 22時28分54秒 | インド映画
この宣誓を法と心得よ
 遥か昔、インドに栄えたマヒシュマティ王国。自らが伝説の英雄バーフバリの息子であることを知ったシヴドゥは、父の家臣カッタッパから、裏切りによって命を絶たれ、王座を追われた父の悲劇を聞かされる。
 かつて、カーラケーヤとの戦争に勝利を収め、国母シヴァガミから王位継承を託されたアマレンドラ・バーフバリは、自らが治める国を視察するため、忠臣カッタッパと共に身分を隠して旅に出た。
 その途中、クンタナ王国の国王の妹デーヴァセーナと恋に落ちるアマレンドラ。だが、王位継承争いに敗れたバラーラデーヴァが、アマレンドラとデーヴァセーナの仲を裂き、アマレンドラを王座から引き摺り下ろそうと邪悪な陰謀を企んでいた。
 やがて、王位を奪ったバラーラデーヴァは、アマレンドラと生まれたばかりのその息子を亡き者にしようとする。
 父アマレンドラはなぜ殺されなければならなかったのか?母デーヴァセーナはなぜ25年もの間、鎖に繋がれていたのか? すべてを知ったシヴドゥは、マヘンドラ・バーフバリを名乗り、暴君と化したバラーラデーヴァに戦いを挑む!(「KINENOTE」より)


 「バーフバリ 伝説誕生」に続く歴史スペクタクルの後編。

 前作はシヴドゥが、マヒシュマティ王国のアマレンドラ・バーフバリの息子であることが判ったところで終わり、後編となる本作は、父親を殺されたシヴドゥ改めマヘンドラ・バーフバリが、暴君となっている兄、国王バラーラデーヴァと対決する顛末かと思っていた。

 しかし、ほとんどがアマレンドラが暗殺されるまでの過程をじっくり描いており、その間には妻となるデーヴァセーナとの出会いや、国母であるシヴァガミとのすれ違いなどが描かれる。

 アマレンドラの妻となるデーヴァセーナがかなり勝気な性格で、ズバズバとものを言うので、アマレンドラが窮地に陥るのも、多少彼女にも一因があった気はするな。


 もしかすると、アマレンドラの顛末だけで本作は終わり、次作に続く3部作かと思うぐらいの展開。

 一応終盤はマヘンドラによる復讐の戦いとなり、決着を見ることはできる。

 前作でシヴドゥと恋仲になった女戦士アヴァンティカが、本作ではほとんど出番なしだったな。

 VFXを駆使したアクションは驚きもあるが、ちょっと笑ってしまいそうになるぐらいのアクションも見せてくれる。

 時代考証や重力無視の武器やアクションが全編に渡って繰り広げられ、バーフバリは生身の人間というより、まるでスーパーヒーローという感じのアクションを次々と見せてくれる。

 歌と踊りのシーンはわずかであったが、状況や心情をBGMのような歌で表してくれたりする。

 何かと笑えるシーンも多かったが、何かあるごとに周囲の者が見せる驚きの表情のリアクションが大きくて面白かったな。


 悪役として判りやすい相手に、判りやすい勧善懲悪。現実越えのアクションと考えずに楽しめるエンターテインメントだったな。

/5 

監督:S.S.ラージャマウリ
出演:プラバース、ラーナー・ダッグバーティ、アヌシュカ・シェッティ
    サティヤラージ、ラムヤ・クリシュナ、タマンナー、ナーサル
於:新宿ピカデリー

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