CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-169「パーソナル・ショッパー」(フランス)

2017年05月29日 00時15分10秒 | フランス映画
サインを待っているの
 パリで働くモウリーンは、世界中を飛びまわる女優キーラをクライアントに持つパーソナル・ショッパー。
 キーラのわがままに振り回されながらも仕事を完璧にこなす彼女だったが、3ヵ月前に双子の兄が急死したばかりで、いまだその悲しみから立ち直れずにいた。兄と同様霊媒師としての能力を持つモウリーンは生前の約束通り、兄からのサインがあると信じてそれを待ち続けていた。
 そんな中、モウリーンの携帯に謎めいたメッセージが届き始める。
 まるで彼女を監視しているような内容に不安を募らせるモウリーンだったが。(「allcinema」より)


 〝パーソナル・ショッパー〟とは、多忙なセレブに代わって洋服やアクセサリーを買い付ける仕事のこと。

 主人公のモウリーンは女優キーラのパーソナル・ショッパー。

 家の鍵も持っているということで、セレブのプライベートも覗くことになり、てっきり〝家政婦は見た〟のようなサスペンス・ドラマになるのかと思っていた。

 
 物語はどちらかと言うとモウリーンの身に起きること、そして彼女の心理状態を映し出すような作品。

 しかも、捉えどころのないと言うか、ちょっと不思議な感じの話であったな。


 モウリーンは霊媒師でもあり、同じく霊媒師であった双子の兄を3ヶ月前に亡くしている。
 生前、どちらかが先に亡くなったら、生き残った方にサインを送るという約束をしており、モウリーンは兄が住んでいた家に立ち寄ったりしてはサインを探し求める。

 霊らしきものも現れ、ホラーの様相も呈したりする。

 更に、モウリーンの携帯に見知らぬ者からメールが入り、まるで彼女を監視しているようなメッセージが入ってくる。

 普通なら途中で無視するようなところであるが、モウリーンはその謎の相手とメールのやり取りを繰り返したりする。


 思わぬ事件や出来事に直面しながらモウリーンの心を映し出すような心理ミステリー。
 
 果たしてモウリーンが遭遇した不思議な事象は現実の出来事なのか、彼女の心を反映したものなのか。
 捉えがたい話ではあったが、興味惹かれる作品だった。


 モウリーンを演じたのは、「トワイライト・サーガ」シリーズや「カフェ・ソサエティ」のクリステン・スチュワート。
 「オン・ザ・ロード」でチラリと見せていたが、本作は大胆に上半身を見せるシーンもある。
 ある意味、これが一番予想外で、驚いたことかもしれないな。

/5

監督:オリヴィエ・アサイヤス
出演:クリステン・スチュワート、ラース・アイディンガー、シグリッド・ブアジズ、タイ・オルウィン
    アンデルシュ・ダニエルセン・リー、アンムー・グライア、ノラ・フォン・ヴァルトシュテッテン
於:TOHOシネマズ新宿

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