CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-170「猫忍」(日本)

2017年05月30日 01時10分59秒 | 日本映画
果たして人間であることが幸せなのか
 霧生忍者の久世陽炎太は、忍び込んだ屋敷で、デブ猫の金時と遭遇し、その姿に生き別れた父・久世剣山の面影を見て、秘伝“変化の術”で化けた父に違いないと確信する。そして父を元に戻すため、“秘伝の巻物”を探す旅に出る。
 しかし抜忍となったことで、霧生忍者から追われる身となってしまう陽炎太だったが。(「allcinema」より)


 偶然遭遇したデブ猫を、幼い頃に別れた父親が変化した姿だと思い込んだ霧生忍者の久世陽炎太。

 陽炎太はその猫を連れて抜忍となり旅をするが、そんな彼に霧生忍者の追っ手たちが迫り来る。


 こちらもドラマがあったようであるが、そちらは未見。
 しかし、本作では陽炎太が幼い頃に父親と別れたところから、猫を見かけ、それを父親の変化した姿だと思い込むまでが一応描かれる。

 そんな陽炎太と猫の父上が旅をしながら苦難を乗り越えていく姿を描いた時代劇コメディ。


 まあ、猫を父親だと思い込んでいる陽炎太の姿は、傍から見ればちょっと面白いし、そんな父上と絡むシーンも、陽炎太が真剣に接しているシーンもおかしい。

 陽炎太の父親は伝説の忍者と呼ばれた久世剣山。

 霧生の里から秘伝の巻物を盗み、その彼を見つけ出すため、里の頭領は陽炎太を捕らえ、父親の行方を聞きだそうとする。

 そのため、青目という忍者たちや、紅葉という女忍者が送り込まれる。

 青目たちは間の抜けた感じで笑いの要因になっている。

 人を思いやる気持ちも持たず、懐に入り込んでは相手を騙していく紅葉は、猫を父親と呼ぶ陽炎太を不審に思いながら、接していくうちに心に変化が起きてくる。


 果たして、猫の父上は本当に陽炎太の父親、剣山なのか。
 そして里から追われる身である陽炎太の運命はどうなるのか。

 猫の姿に癒されながら、笑いに包まれた時代劇コメディ。
 いかにもコメディだというギャグっぽい展開も多々あり、そのあたりの笑いは微妙でもあったが、ユーモアもあり、なかなか面白いコメディだった。


 父親、剣山の顛末、猫の正体なども明かされるクライマックスであるが、そこは逆に明かされなくても良かったかなと思ったりもしたな。

 猫の姿と、猫によって癒される者の姿を描いた作品だった。

/5

監督:渡辺武
出演:大野拓朗、佐藤江梨子、藤本泉、渋川清彦、鈴木福
    ふせえり、永澤俊矢、柄本明、麿赤兒、船越英一郎
語り:森本レオ
於:角川シネマ新宿

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