CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-008「そして僕は途方に暮れる」(日本)

2023年01月19日 01時28分24秒 | 日本映画
もう俺の周りには誰もいなくなった
 自堕落な生活を送るフリーターの菅原裕一には、長年同棲している鈴木里美という恋人がいるが、あることをきっかけに彼女を裏切ってしまい、里美と話し合うこともなく家を飛び出してしまう。
 親友の今井伸二、バイト先の先輩・田村修、学生時代の後輩・加藤、姉・香、母・智子のもとを渡り歩く裕一は、バツが悪くなるとその場を離れ、あらゆる人間関係から逃げ続けていく。
 そんな中、裕一が出会ったのは、偶然に家族から逃げていった父・浩二だった。父との出会いにより、裕一の中で何かが少しずつ変わり始めていくが。(「作品資料」より)


 同棲している里美に浮気がばれ、それを問い詰めれたフリーターの裕一は、話し合うこともせずに家を飛び出す。

 その後、大学時代からの親友、伸二、バイト先の先輩である修の家に転がり込み、数日間ずつ過ごし、その間里美には連絡せずにいた。

 里美と暮らしている時から、ちょっと自堕落っぽく、クズ男のような感じである裕一であったが、伸二にそれを指摘されると、また飛び出す。

 その後も、大学時代の後輩や、ついには姉の元を訪れるが、そこでも上手く話をすることが出来ず、泊まることさえ出来なくなる。

 とうとう故郷の苫小牧に帰り、母親の元を訪れるのだが、結局飛び出してしまう。

 母親の元を飛び出すと、もう次はないのではと思うのだが、そこで離婚して家を出た父親と偶然出会い、父親としばらく暮らすことになる。

 裕一の成長物語というには、見た目それ程成長感のない裕一であるが、父親が携帯も持たず、知り合いから逃げている生活をしており、裕一も携帯の電源を切りっぱなしにする。

 携帯によって人と繋がっているという感覚があるだろうから、携帯を切ってしまえば、本当に周囲の人との繋がりを切ることになるのだろうな。

 ずっとダメ男ぶりを見せる裕一。

 果たして、どこへ行き着くのかと気になる話ではあった。

 本作のタイトルを聞くと、大澤誉志幸の歌を思い出し、エンディングで使われるかなと気になった。

 裕一が東京に戻って話は収まるのかなと思ったが、そこから思わぬ展開になり、正に歌のような展開になるのかと思ったが、男女逆だったな。

 そしてエンディングはしっかり大澤誉志幸本人が歌う「そして僕は途方に暮れる」が流れる。

 アレンジされており、個人的にはオリジナルの方が良かったのだが。

/5

監督:三浦大輔
出演:藤ヶ谷太輔、前田敦子、中尾明慶、毎熊克哉、野村周平、香里奈、原田美枝子、豊川悦司
於:TOHOシネマズ渋谷

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