CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

25-042「ジャッジメント 罪の代償」(オーストラリア)

2025年02月11日 00時10分08秒 | オーストラリア映画

もうとっくに後戻り出来なくなっている 

 デビッドの妻ステファニーは男に拉致され、川辺で遺体となって発見される。犯人のトロイは懲役32年の判決を受けるが、わずか10年で釈放されてしまう。

 愛する妻を殺されたデビッドは彼女の兄アーロンとともに何年もかけて計画を練り、トロイへの復讐を開始。キャンプへ出かけるふりをしてトロイのもとへ向かい、彼を拉致して私有地で監禁する。

 ステファニーが受けた苦痛と死を与えるべくトロイを拷問にかける彼らだったが、思わぬトラブルが発生し事態は急展開を迎える。(「作品資料」より)

 

 キャンプに出かけると言って、家を出る2人の男、デビッドとアーロン。

 しかし、彼らはまずトロイという男の家に潜入し、彼を拉致すると森の奥深くにある私有地へ向かう。

 トロイを縛り上げたままデビッドとアーロンは、強姦され殺されたステファニーの話をする。

 デビッドはステファニーの夫であり、アーロンは彼女の兄であった。

 2人はトロイに裁きを下すと言う。

 最初はトロイが疑わしき者で罪を逃れたのか、あるいは2人の思い込みかもしれない展開かと思った。

 しかし、トロイはステファニーの殺害を認めており、刑務所に入っていた。

 しかし、模範囚として10年で出所したことが許せず、2人は自らの手で裁きを下そうとする。

 それはトロイを殺すこと。

 綿密に計画を立てていた2人であるが、徐々にデビッドはトロイを殺すことに躊躇いを覚え苦しむ。

 更に誰も来るはずのない場所にブライアンという男が訪れ、トロイを見つけられる危険にも陥る。

 果たしてデビッドとアーロンはトロイに裁きを下すのか。

 法が裁けぬ悪を、という話ではない。

 トロイは刑を受け、苦しみを背負い、改心したと訴える。

 デビッドとアーロンには受け入れ難いこと。

 しかし殺したなら、それは正義となるのか。

 法の裁きが被害者遺族の意に沿わぬものであることのジレンマなどを表し、興味深い話であった。

 トロイを殺すのか許すのかという点が結末となるのだが、その決着は更に2人に重荷を背負わせるものだったな。

 緊迫感もあり、面白いスリラーであった。

/5

監督:マシュー・ホームズ

出演:ジョーダン・フレイザー=トランブル、デイモン・ハンター、ケビン・ディー、ケイト・スパイカー、ナディア・フラニト、アダム・ウィルソン

於:ヒューマントラストシネマ渋谷


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