21-062「モンスターランナー 怪物大戦争」（中国）

ライオンがパンツを履くか
　幼少期から怪物が見えてしまうレイは、母親から疎まれ妄想症として入院させられる。入院中に母親は行方不明となり、レイは怪物のことを誰にも話さなくなるが、怪物を見かける機会は日に日に増えていった。
　そんなある日、バイト先のスーパーが氷漬けになり、氷の山から獰猛な雪男が出現。雪男に襲われるレイを間一髪救ったのは、喋る折り紙を連れて不思議な武器を携えた男モンだった。モンは格闘の末に雪男を撃退、晶石に取り込む。実はその男は、人間界に巣食う怪物を捕まえ怪物界に戻すモンスターハンターであった。
　自分以外で初めて怪物が見える人間に出会ったレイは嬉しくなり、モンと行動を共にすることになるのだが。（「KINENOTE」より）


　わずかな人間にだけ見える怪物たちと、それを捕らえ、元の世界に戻そうとする怪物ハンター。

　彼らの戦いと、ある運命を持った少女の姿を描いたファンタジー・アクション。

　
　ゴーストバスターズや妖怪ハンターなど、似たような話はいくつも描かれており、本作も似たような感じかな。

　幼い頃から怪物の姿が見え、妄想症と言われ、心を閉ざしていた少女、レイが、怪物ハンターのモンと出会い、心の拠り所を見つける。

　更にレイが幼い頃から怪物が見える理由が明らかにされ、彼女自身が狙われることが判明する。

　最強のハンターと言われた男の弟であるモンは、落ちこぼれハンターと言われており、コンプレックスを抱えている。

　そんな彼が、レイを護るために最強の敵に立ち向かっていく。


　怪物とそのハンターの世界を描いているということで、ＶＦＸを駆使した映像は見応えがあったな。

　ある運命を背負った少女と彼女を護ろうとする落ちこぼれ勇者の話というのも、何となく王道的な感じはするが、その展開も興味深いものであった。

　最強とも思える敵を落ちこぼれハンターが力の限りをぶつけて倒そうとする展開も面白かった。

　王道的なファンタジーではあったが、映像と物語の展開など面白い作品であった。

/５

監督：ヘンリー・ウォン
出演：ショーン・ユー、ジェシー・リー、クララ・ウェイ、トゥメン
於：ヒューマントラストシネマ渋谷