CINECHANが観た映画について

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基本的にはネタバレに近いものがあります。

25-044「遺書、公開。」(日本)

2025年02月12日 00時14分29秒 | 日本映画

上位と下位は違うんだから

 新学期の春、私立灰嶺学園の2年D組に、生徒24人と担任教師をあわせた全員の明確な順位を記した「序列」が届けられる。犯人がわからないまま半年が過ぎたある日、誰もが羨む人気者だった序列1位の姫山椿が、校内で謎の死を遂げる。

 数日後、クラスの全員に姫山から遺書が届いたことをきっかけに、彼らのドス黒い本性が次々とあぶりだされていく。(「作品資料」より)

 

 こちらもコミックを実写映画化した学園ミステリー。

 新学期の春、担任教師、甲斐原を含めたクラス25人の序列を示した順位表が配信される。

 それから半年後、序列1位の姫山つばきが校内で自殺。

 葬儀の日、クラス全員に姫山つばきからの遺書が教室の机にあるのが見つかる。

 生徒たちはその遺書を公開し合うことで姫山つばきが自殺した理由を探ろうとする。

 生徒たちが一人一人遺書の内容を公開するが、その内容は普通のこと。

 しかし、その裏に隠されたものを推測していき、やがて生徒たちの裏にあった嫉妬や怒りなどが露わになっていく。

 一人一人が公開するごとに、実際彼らが姫山つばきに対してどのような思いを持っていたのか、そのドス黒さが明らかになり、興味深い展開である。

 その中で何が自殺のきっかけとなったのか。

 そして遺書を聞いている生徒たちの中にも何かを知っているような態度を見せる者も。

 結局、順位表によって無意識のうちに取った行動が姫山つばきを死に追い込んだよう。

 アンコンシャスバイアスが招いた悲劇である。

 話が進む中で、誰が順位表を作り、送ったのか、そして遺書は本当に姫山つばきが書いたものなのかにも言及される。

 話の展開としては興味深く、面白いミステリーであった。

 姫山つばきの自殺はそれらしき理由で締められるが、結局は1人の悪意が招いたことなんだな。

/5

監督:英勉

出演:吉野北人、宮世琉弥、志田彩良、松井奏、高石あかり、堀未央奈、忍成修吾

於:TOHOシネマズ池袋


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