CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-096「目撃者」(韓国)

2019年04月20日 23時38分30秒 | 韓国映画
よりによってこのマンションで
 深夜に泥酔状態で帰宅した会社員のサンフンは、女の微かな悲鳴を耳にする。恐る恐るベランダに出ると、女が男に殴り殺される現場を目撃。次の瞬間、その殺人鬼はサンフンの部屋の明かりに気づき、部屋の階数を確認していた。
 翌朝、警官のジェヨプを中心に目撃情報の聞き取りが始まるが、何百室もあるマンションの真下で起きた事件にもかかわらず、誰一人として証人は現れなかった。
 身の危険を感じて知らんぷりを決め込むサンフン。だが、彼が目撃者であると確信する殺人鬼の影が忍び寄っていた。(「KINENOTE」より)


 殺人事件を目撃してしまい、しかも犯人に顔を見られたかもしれない男。

 犯人の復讐を恐れるがため、警察に通報しなかったサンフンであるが、犯人に狙われるかもしれないと脅えながら過ごす。

 警官のジェヨプが聞き込みでサンフンの元を訪れるが、サンフンは何も見ていないと主張する。

 しかし、犯人らしき男の影がちらつき、妻と幼い娘にも危険が及ぶのではないかと恐れる。

 すぐに通報すれば良かったのに、あるいは警官から訊かれた時に言えばいいのにと思うのだが、警察が信用ならなかったのかな。

 自分の身もさることながら、家族に危機が及ぶのが怖かった模様。

 しかも、マンションの目の前で殺人事件が起きながら、マンションの住人も警察に協力する姿勢を見せない。

 事件によってマンションの価値が落ちることを心配している程。

 そんな中、徐々に近づいてくる犯人に、どんどん追い詰められてしまうサンフン。

 しかし、ジェヨプたちもだてに警察ではなく、サンフンが犯人を目撃していると確信し、近づいてくる。

 犯人に追い詰められながら、警察からも追い詰められてしまうサンフン。

 最後は意を決するサンフンであるが、そこから家族が危険な状況に陥ってしまう。

 果たして、サンフンは家族を護ることが出来、真犯人は逮捕されるのか。

 緊迫感の高まる展開で面白い作品であった。

 殺人事件を目撃しながら通報しなかったサンフンであるが、必ずしも彼一人の問題だけには終わらせなかったラスト。

 周囲を気にしない、ことなかれの人々を揶揄するようなラストでもあったな。

/5

監督:チョ・ギュジャン
出演:イ・ソンミン、キム・サンホ、チン・ギョン、クァク・シヤン
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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