別れても同居生活だ
高層アパートの一室で一夜を共にした男女ヤーゴとジョヴァナを、けたたましい警報が襲う。強い毒性を持つピンク色の雲が街を覆い、その雲に触れるとわずか10秒で死に至るのだという。2人は窓を閉め切って部屋に引きこもり、そのままロックダウン生活を強いられることに。
事態は一向に好転せず、この生活が終わらないことを誰もが悟り始める。月日が流れ、父親になることを望むヤーゴにジョヴァナは反対するが、やがて2人の間に男の子・リノが誕生。リノは家の中という狭い世界で成長し、ヤーゴは新しい生活になじんでいく。
しかし、ジョヴァナの中で生じた歪みは次第に大きくなり。(「作品資料」より)
触れると10秒で死ぬというピンクの雲の発生によって、屋内で過ごさざるを得なくなった人たちの姿を描いたSFスリラー。
2017年に脚本が書かれ、2019年に撮影されたという本作。
単なるSFスリラーとして作られた作品であったが、世界的なパンデミックによって注目される作品となったよう。
一夜を共にしていたジョヴァナとヤーゴ。
警報が鳴り響き、ジョヴァナの母親の家に避難した二人であるが、その後、二人は昨日出会ったばかりの関係だということが判る。
世界的なロックダウンによって屋内の中で過ごさざるを得なくなった二人。
すぐに雲は消えてしまうだろうと思っていたが、時はどんどん過ぎていく。
二人は伴侶がいたのかどうか判らなかったが、やがて二人の間に子供、リノが生まれ、その子も6歳ぐらいになる。
ロックダウンから10年近く経つということなのかな。
外に出られないという生活の中、家族とは会うことも出来ず、スカイプやスマホで話すだけ。
そんなロックダウンの生活に、生まれた時から当たり前のリノは全く抵抗は感じていないよう。
そして、ヤーゴもこの生活に何となく対応していくが、ジョヴァナは耐え切れず、仮想現実の世界に入り込んでいく。
日常が非日常に変わり、やがてそれが日常となっていく中、それに対応する人間の運命を描いた作品。
当然ながら、映像はほぼ家の中で過ごすジョヴァナ、ヤーゴ、リノの姿が映し出されるだけ。
10年近くも屋内で過ごさなければならないとしたら、いったいどうなるのだろうと考えざるを得ない作品だったな。
雲に関することに関しては、その原因などには言及されなかったが、時勢を考えると興味深い作品であった。
/5
監督:イウリ・ジェルバーゼ
出演:ヘナタ・ジ・レリス、エドゥアルド・メンドンサ、カヤ・ホドリゲス、ジルレイ・ブラジウ・パエス、ヘレナ・べケル
於:ヒューマントラストシネマ渋谷
高層アパートの一室で一夜を共にした男女ヤーゴとジョヴァナを、けたたましい警報が襲う。強い毒性を持つピンク色の雲が街を覆い、その雲に触れるとわずか10秒で死に至るのだという。2人は窓を閉め切って部屋に引きこもり、そのままロックダウン生活を強いられることに。
事態は一向に好転せず、この生活が終わらないことを誰もが悟り始める。月日が流れ、父親になることを望むヤーゴにジョヴァナは反対するが、やがて2人の間に男の子・リノが誕生。リノは家の中という狭い世界で成長し、ヤーゴは新しい生活になじんでいく。
しかし、ジョヴァナの中で生じた歪みは次第に大きくなり。(「作品資料」より)
触れると10秒で死ぬというピンクの雲の発生によって、屋内で過ごさざるを得なくなった人たちの姿を描いたSFスリラー。
2017年に脚本が書かれ、2019年に撮影されたという本作。
単なるSFスリラーとして作られた作品であったが、世界的なパンデミックによって注目される作品となったよう。
一夜を共にしていたジョヴァナとヤーゴ。
警報が鳴り響き、ジョヴァナの母親の家に避難した二人であるが、その後、二人は昨日出会ったばかりの関係だということが判る。
世界的なロックダウンによって屋内の中で過ごさざるを得なくなった二人。
すぐに雲は消えてしまうだろうと思っていたが、時はどんどん過ぎていく。
二人は伴侶がいたのかどうか判らなかったが、やがて二人の間に子供、リノが生まれ、その子も6歳ぐらいになる。
ロックダウンから10年近く経つということなのかな。
外に出られないという生活の中、家族とは会うことも出来ず、スカイプやスマホで話すだけ。
そんなロックダウンの生活に、生まれた時から当たり前のリノは全く抵抗は感じていないよう。
そして、ヤーゴもこの生活に何となく対応していくが、ジョヴァナは耐え切れず、仮想現実の世界に入り込んでいく。
日常が非日常に変わり、やがてそれが日常となっていく中、それに対応する人間の運命を描いた作品。
当然ながら、映像はほぼ家の中で過ごすジョヴァナ、ヤーゴ、リノの姿が映し出されるだけ。
10年近くも屋内で過ごさなければならないとしたら、いったいどうなるのだろうと考えざるを得ない作品だったな。
雲に関することに関しては、その原因などには言及されなかったが、時勢を考えると興味深い作品であった。
/5
監督:イウリ・ジェルバーゼ
出演:ヘナタ・ジ・レリス、エドゥアルド・メンドンサ、カヤ・ホドリゲス、ジルレイ・ブラジウ・パエス、ヘレナ・べケル
於:ヒューマントラストシネマ渋谷
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