CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

25-047「リアル・ペイン 心の旅」(アメリカ・ポーランド)

2025年02月14日 00時03分47秒 | アメリカ映画

誰だっていつもハッピーには生きられない

 ニューヨークに住むユダヤ人のデヴィッドと、兄弟のように育った従兄弟ベンジー。現在は疎遠になっている2人は、亡くなった最愛の祖母の遺言によって数年ぶりに再会し、ポーランドのツアー旅行に参加することに。

 正反対な性格のデヴィッドとベンジーは時に騒動を起こしながらも、同じツアーに参加した個性的な人たちとの交流や、家族のルーツであるポーランドの地を巡るなかで、40代を迎えた自身の生きづらさに向きあう力を見いだしていく。(「作品資料」より)

 

 ニューヨークに住むユダヤ人のデヴィッドとベンジーの従兄弟。

 2人でポーランドへの旅行に出る。

 久しぶりの再会のようで、雰囲気として、どちらかに何か問題があり、その癒しの旅のように感じる。

 旅の目的は、ホロコーストなどを巡ることと最終的には大好きだった祖母がかつて住んでいた家を訪れること。

 史跡ツアーに参加して、ガイドを含む数人で巡っていく。

 迫害されていたユダヤ人の歴史を巡っていくツアーで映し出される風景は、和やかな雰囲気がありながらかつて行われていた出来事に胸を痛める。

 ベンジーは感情が豊かなようだが、少し不安定な感じもあり、その言動がツアーの仲間を困惑させたりする。

 そして旅の途中で明かされること。

 それは、ベンジーのことであり、デヴィッドのことでもあった。

 果たしてユダヤの歴史、自らの出自に関わる旅を通し、デヴィッドとベンジーの心は癒されていくのか。

 悲しい歴史があるものの訪れる場所の風景は美しく、またポーランド出身のショパンの曲が全編に使用され、気持ちを入り込ませる。

 ストーリーとしては、何か決着を見るようなものではなかったが、興味深い作品であった。

/5

監督:ジェシー・アイゼンバーグ

出演:ジェシー・アイゼンバーグ、キーラン・カルキン、ウィル・シャープ、ジェニファー・グレイ、カート・エジアイアワン、ライザ・サドビ、ダニエル・オレスケス

於:TOHOシネマズ池袋


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