CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-199「アキラとあきら」(日本)

2022年09月07日 22時44分08秒 | 日本映画
乗り越えられない宿命はない
 父親の経営する町工場が倒産し過酷な幼少時代を過ごした山崎瑛と、大企業の御曹司だが次期社長の座を拒絶し血縁のしがらみに抗う階堂彬。同じ名前を持つ2人は運命に導かれるかのように、日本有数のメガバンクに同期入社する。
 人を救うバンカーになるという熱い理想を持つ山崎と、情を排して冷静に仕事をこなす階堂。正反対の信念を持つ2人は真っ向から対立し、ライバルとしてしのぎを削る。
 しかし山崎は、ある案件で自らの理想と信念を押し通した結果、左遷されてしまう。一方、順調に出世する階堂の前にも、親族同士の争いという試練が立ちはだかる。
 やがて、数千人の人生を左右する巨大な危機が到来し、山崎と階堂の人生が再び交差する。(「作品資料」より)


 TVドラマでは「半沢直樹」シリーズ、映画では「空飛ぶタイヤ」などの池井戸潤原作の社会派ドラマ。

 舞台は大手銀行。

 同期として、そして優秀な人材として大手銀行に入社した山崎瑛(アキラ)と階堂彬(あきら)。

 それぞれの持つ信念は違いながらライバルとしてしのぎを削る存在の二人であるが、それぞれが現実という壁に突き当たることになる。

 瑛は、救える者は出来るだけ救いたいという気持ちにこだわったが故、左遷され、彬は大手グループ会社の御曹司であり、親族同士の争いによって会社の倒産危機に直面してしまう。

 グループ会社、親族を護るため奮闘する彬。
 そして、瑛はその手助けをするため融資に奔走する。

 果たして、傾いた階堂グループを救うことは出来るのか。

 それぞれのグループ会社を経営する叔父二人は、かなり悪辣な雰囲気を出し、社長に就任した彬の弟は判りやすいくらいに口車に乗っからされてしまう。

 傾いた会社を何とか立て直すため彬は奮闘し、それを助けようと瑛も融資の話を進めるが、簡単には銀行のOKは取れず、なかなかいい案を見つけ出したかと思ったら、それもうまく行かないという展開。

 以前から、なかなか融資の決裁をしない上司を何とか納得させようとする瑛。

 果たして、階堂グループへの融資は出来るのか。

 〝最後に土下座をするのは誰だ!?〟という謳い文句があるので、誰か土下座するのかなと思っていたが、意外な人物が土下座をすることとなる。
 敗北の土下座ではないんだな。

 融資の話や経済に疎いけれども、緊迫した状況での話は惹き込まれるものがあった。

 会社人としては、彬の冷徹な考えの方が大きいのかなと思ってしまうが、瑛の理想が最後には受け入れられるという、ある意味気持ちのいい結末ではある。

 叔父の会社の経理役として、アキラ100%が出演していたのは、シャレなのか。

/5
 
監督:三木孝浩
出演:竹内涼真、横浜流星、高橋海人、上白石萌歌、児嶋一哉、満島真之介、塚地武雅、宇野祥平、戸田菜穂、野間口徹、杉本哲太、酒井美紀、山寺宏一
   津田寛治、徳重聡、矢島健一、馬渕英里何、山内圭哉、山村紅葉、竹原慎二、アキラ100%、奥田瑛二、石丸幹二、ユースケ・サンタマリア、江口洋介
於:TOHOシネマズ池袋

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