CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-200「ボイリング・ポイント 沸騰」(イギリス)

2022年09月08日 22時18分07秒 | イギリス映画
あるものを見て、ないものは見ない
 一年で最もにぎわうクリスマス前の金曜日。ロンドンにある人気高級レストランのオーナーシェフのアンディは、妻子との別居や衛生管理検査で評価を下げられるなど、さまざまなトラブルに見舞われて疲れ切っていた。
 そんな中、アンディは気を取り直して店をオープンさせるが、あまりの予約の多さにスタッフたちは一触即発状態となっていた。
 そんな中、アンディのライバルシェフが有名なグルメ評論家を連れて突然来店し、脅迫まがいの取引を持ちかけてくるが。(「作品資料」より)


 ロンドンにある高級レストラン。
 クリスマス前の金曜日。客で満員となったレストランで起こる出来事をワンショット長回しで捉えた一本。

 共同経営者であるオーナーシェフのアンディは、妻と子供と別居し、心身疲れた状態。

 更に、衛生管理士の検査で点数を下げられてしまう。

 そんな中、一年で一番賑わう日を迎える。

 客でいっぱいのフロア。そして裏側である調理場で働く人々。

 それをワンショットで映し出し、臨場感を出している。

 正に調理場は戦場という言葉が合う内容。

 アンディには調理場で様々な試練がのしかかり、更に客としてテレビにも出ていて人気のライバルシェフ、アリステア・スカイが来店。
 しかも、グルメ評論家のサラを同伴している。

 他には何かと難癖付けてくる客や、フロア係と調理スタッフの対立など、レストランにありがちなことや、これでレストランが経営していけるのかと思う程のシーンが続いていく。

 客の中には、今夜プロポーズをするという者までいるのだが、こんな中で、果たしてうまくいくのかと気になるところ。
 その顛末はまさかのものとなる。

 調理場が戦争状態に対して、どことなく気楽なムードを湛えるフロアであるが、色々な客がいるものだからな。

 アンディが調理中にも、常にボトルから飲み物を飲み続けているのが気になったが、最後にそれが明かされる。

 華やかなレストランの表と裏をワンショットで映し出し、緊張感もあり、惹き込まれる作品であった。

/5

監督:フィリップ・バランティーニ
出演:スティーヴン・グレアム、ヴィネット・ロビンソン、レイ・パンサキ、ジェイソン・フレミング、ハンナ・ウォルターズ、ルルド・フェイバース
於:池袋シネマ・ロサ

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