CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-134「魂のゆくえ」(アメリカ)

2019年05月28日 23時36分44秒 | アメリカ映画
新しい祈りの形を思いついた
 ニューヨーク州北部の小さな教会“ファースト・リフォームド”で牧師を務めるトラー。かつて従軍牧師をしていた彼は、自ら軍に送り出した息子が戦死したことで、深い自責の念を抱えていた。
 ある日、妊娠中の信徒メアリーから、堕胎を迫る夫マイケルと話してほしいと相談される。深刻な環境破壊に絶望しているマイケルは、悪化する一方の世界に我が子にはいてほしくないと考えていた。
 そんな地球の未来を悲観するマイケルの主張に耳を傾けつつ、真摯に説得を試みるトラーだったが。(「allcinema」より)


 小さいが、由緒があるらしき教会で牧師をしているトラー。

 妊娠中のメアリーから夫のマイケルと話をしてほしいと頼まれ、彼と話すことにするトラー。

 マイケルは環境保護を訴えており、子供が産まれる今の世界に憂いを感じている。

 そんな彼を諭すトラーであったが、ある事件を契機にトラー自身も環境破壊に憂いを感じ始める。


 トラーは息子を軍に送り出したことによって戦争で亡くし、自責の念にかられ、妻とも別れ、一人で暮らしながら小さな教会の牧師をしている。

 しかも、体調も悪そうで、酒もよく飲む。

 そんな彼がどんどん環境破壊に対し、怒りを感じ始め、何かをしようと考え始める。

 それはメアリーが家で発見した、マイケルが所持していたものを使ったものだろうかと推測される。

 信仰は揺るぎなく、神を信じているようであるが、孤独でちょっと荒んだような生活を送っているトラーが、いったい何を起こすのかが気になる展開。

 そんな中で、トラーはメアリーと惹かれ合っていくような様子も見せ、この二人の関係もどうなっていくのか興味深い。

 
 監督が「タクシー・ドライバー」の脚本にあたったポール・シュレイダーということで、何となく主人公のトラーの言動が、「タクシー・ドライバー」の主人公、トラヴィスを彷彿させる感じがしなくも無かったな。

 孤独な男が、社会に立ち向かおうとする姿を見せるサスペンス・ドラマ。

 行き着く先が気になる展開の作品だった。

/5

監督:ポール・シュレイダー
出演:イーサン・ホーク、アマンダ・セイフライド、セドリック・カイルズ
   ヴィクトリア・ヒル、フィリップ・エッティンガー
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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