CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-059「悪魔の奴隷」(インドネシア)

2018年02月28日 23時00分54秒 | インドネシア映画
最後の一人が墓から40歩離れると、死者が起きる
 リニの母は3年以上にわたり謎の病に罹っていた。治療費がかさんだため一家は家を売却することになり、祖母が住んでいた田舎の家に移る。
 ある日突如母が他界。リニの父親は出稼ぎに遠くの町へ行き、リニと3人の弟たちだけが家に残った。
 そんな中、家に母と思しき霊が出現。後にリニは、母たちが家族の安全を脅かす謎の集団に関与していたことを知る。
 恐怖から逃れるため、リニや弟たちは謎に包まれた過去の事実を解明しようとするが。(「KINENOTE」より)


 1981年、インドネシアの田舎の家で暮らす一家を襲う恐怖を描いたホラー。

 寝たきりの状態になった母親と暮らす娘のリニと家族。

 母親が家族を呼ぶときには手にした鈴を鳴らすのだが、その音がちょっと怖い。

 チリンチリンと鳴る鈴の音に向かって、何故かゆっくりと向かっていく家族。

 その母親が急死してしまうが、その後家の中に母親らしき姿が見え、家族は恐怖に怯え始める。

 リニたちが暮らす家の中には井戸まであり、鈴の音と合わせて恐怖要素が満載である。

 超常現象など信じないリニであるが、弟や周囲の人々は、そこに人知を超えた何かがあると感じる。

 
 最初は母親の霊かと思わせるが、やがて祖母も急死し、その祖母の知り合いである男から謎のカルト集団の存在を聞かされる。

 そして母親の思わぬ秘密を知ることになるリニたち。

 霊やゾンビが登場したかと思うと、現実的なカルト集団など、恐怖の源が色々ごちゃ混ぜになったような状況になる。

 そしてそれは7歳の誕生日を迎えようとする末っ子に迫り来る恐怖に繋がっていく。


 いかにもな恐怖要素とそのシーンに驚かされる展開。

 ただ、話が進んでいくうちに、結局何が恐怖の源となっているのか、そしてその目的も判りにくかったかなという印象。

 家族の絆が強ければ守れる、とクライマックスでは言っていたが、いやにアッサリとした結末だったな。

 ラスト・シーンから至るエンド・ロールの映像は、首を捻らざるを得ないものだったな。


 恐怖要素は充分で、結構怖かったのだが、話の展開は色々混ざって、ちょっと判りにくかった感のあるホラーであった。


 ちなみに本作は、1987年製作のインドネシア映画「夜霧のジョギジョギモンスター」のリメイクらしい。
 いかにも当時、よくホラー作品に付けられた邦題だな。

/5

監督:ジョコ・アンワル
出演:タラ・パソロ、ディマス・アディティア
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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