CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-060「アウトサイダーズ」(イギリス)

2018年03月04日 01時15分34秒 | イギリス映画
犬がネコと遊ぶのは、ひっかかれるまでだ
 トレイラーハウスで各地を転々としながら犯罪で生計を立てるカトラー・ファミリー。一家の跡継ぎで優秀なドライバーとして家業での重要な役割も担っていたチャドだったが、幼い2人の子どものことを思い、犯罪からも放浪生活からも抜け出したいと考えていた。
 そんな中、絶対的な力で一族を支配する父コルビーが、大きな強盗を計画、抵抗するチャドを無理やり手伝わせるのだったが。(「allcinema」より)


 トレイラーハウスに住みながら、犯罪で生計を立てるカトラー一家と仲間たち。

 絶対的な力を持つコルビーに対し、二人の子供を持つチャドはこんな生活から抜け出したいと思っていたが、なかなかその呪縛から逃れられない。

 そんな二人の関係が、ある犯罪を行ったことによって更に険悪なものとなる。


 子供の頃は学校にも通わせてもらえなかったチャドは、自分の子供たちはちゃんと学校に通わせ、今の生活から抜け出したいと思っているが、コルビーは学校は無駄で、持論を押し付けてくる。

 コルビーはチャドを後継者として期待しており、彼を手放そうとしない。
 それになかなか抗えないチャド。

 もどかしさを感じる中、果たしてチャドはどのような決断をするのか気になる展開。


 強盗などを実行するシーンや、チャドを演じたマイケル・ファスベンダー自らがほとんどこなしたという、カー・アクションなども楽しめるが、基本的にはチャドの葛藤を描いたドラマである。

 そして、コルビーとチャドの父親と息子の関係と、チャドと幼い息子、タイソンとの関係、絆をそれぞれ描いている。

 警官たちがチャドたちに迫ってくる緊迫感のある展開もあったが、家族の絆を描いたドラマであり、ラストは様々な理由で追い詰められることになるチャドの潔い決断で終わる。

 チャドの最初の目的とは違う終わりだとは思うが、ある意味スッキリした決断だったんじゃないかな。

/5

監督:アダム・スミス
出演:マイケル・ファスベンダー、ブレンダン・グリーソン、ショーン・ハリス
    リンゼイ・マーシャル、バリー・コーガン、ロリー・キニア、キリアン・スコット、バリー・キオガン
於:シネマート新宿

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