CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-313「女は冷たい嘘をつく」(韓国)

2017年11月03日 00時48分09秒 | 韓国映画
大丈夫、ママが守ってあげる
 1歳1か月になる娘ダウンの親権を巡り元夫と調停中のシングルマザー・ジソンは、住み込みの中国人ベビーシッター・ハンメに娘の世話を任せ、1人でダウンを育てるため朝から深夜まで仕事に追われていた。
 しかし、突然ハンメとダウンがいなくなってしまう。ジソンは心当たりを捜し回るがどこにも見当たらず、警察や家族に知らせるものの、誰も彼女の話を信じない。
 それどころか養育権訴訟中に起こした自作自演ではないかと疑われてしまい、結局1人で追跡を続けるが、家の前をうろつく正体不明の男や、隣人らの怪しい証言でより一層混乱に陥っていく。
 そしてハンメの正体に近づくにつれ、名前や年齢、出身などすべてが嘘であったことを知っていくが。(「KINENOTE」より)


 1歳の娘と一緒に消えたベビージッターの行方を追うシングル・マザーの奮闘を描いたクライム・サスペンス。

 仕事が忙しく、なかなか子供にかまってやれないジソンは、住み込みの中国人ベビーシッター、ハンメを雇い、娘のダウンの世話を任せていた。

 しかし、ある日ハンメとダウンが忽然と姿を消す。

 ダウンの親権を巡り元夫と調停中であるジソンは、最初は狂言誘拐を疑われ、半狂乱となりながらも一人捜索を続ける。

 やがてハンメの素性が明らかになると共に、悲しい真実が明らかになっていく。


 最初は、仕事を優先し、あまりにも娘をかまわないジソンに対して、ハンメが怒りを覚えて、ちょっとした仕置きでもしたのかなと思ってしまったな。

 しかし、話はもっと複雑で、ハンメには悲しい過去があることが判明する。

 ジソンが独自で調べていき、ハンメの身に起こったことが徐々に明らかになっていくのだが、何とも悲痛な話であったな。

 そしてそこにジソンとダウンも絡んでいたことが発覚し、ジソンとダウンを狙った理由も明らかになる。


 果たしてハンメがダウンを連れ去った狙いは何なのか、物語が進んでいくにつれ、色々と考えられる。
 ジソンの部屋の中で見つかった衝撃的な事実から、最後はやはり母親として生きていきたいという想いがあったんだなと判る。


 誘拐を扱ったクライム・サスペンスで、ハンメも時折サイコ的な言動があったりするが、テーマとしては母親の子供に対する愛を表したものだったかな。

 結末としては必ずしもスッキリしたものではなかったが、話の展開とハンメの隠された真実と誘拐の真意が気になる作品であった。

 それにしても、この邦題は全く合っていなかったなという印象。

/5

監督:イ・オニ
出演:コン・ヒョジン、オム・ジウォン、キム・ヒウォン、パク・ヘジュン、キム・ソンヨン
於:シネマート新宿

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