CINECHANが観た映画について

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基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-199「九十歳。何がめでたい」(日本)

2024年07月07日 12時25分22秒 | 日本映画
桃食べちゃいました

 これまで数々の文学賞を受賞してきた作家の佐藤愛子は、90歳を過ぎた現在は断筆宣言して人づきあいも減り、鬱々とした日々を過ごしていた。

 そんな彼女のもとに、中年の冴えない編集者・吉川がエッセイの執筆依頼を持ち込んでくる。

 生きづらい世の中への怒りを歯に衣着せぬ物言いでつづったエッセイは思いがけず大反響を呼び、愛子の人生は90歳にして大きく変わり始める。(「作品資料」より)


 100歳を越えた作家、佐藤愛子のエッセイを原作としたコメディ・ドラマ。

 90歳となった草笛光子が佐藤愛子を演じている。

 90歳となって断筆宣言をした愛子は、特にすることもなく、ちょっと鬱々とした日々を過ごしている。

 そんな愛子の元に、エッセイ企画を持ち込んできた中年編集者の吉川真也。

 最初は断っていた愛子であったが、吉川の粘りに根負けし、エッセイの連載を受けることになる。

 愛子が書くエッセイの内容と、吉川との交流が描かれる。

 老後はのんびり過ごしたいと考えがちだが、やることが無いと、あまり活き活きした生活は送れないものなのかもしれないな。

 吉川は、昭和気質の言動が会社で問題となり、謹慎処分を喰らったり、妻と娘が家から出ていき、離婚の危機を迎えているという状況。

 生きづらさを抱えている2人が出会ったことで、生きる活力が湧いてくるような感じ。

 愛子は歯に衣着せぬ台詞を繰り返すが、笑いを誘うというより、興味深い言葉という感じだったな。

 愛子のエッセイをまとめた単行本が大ヒットするという結末かと思ったが、早々にそれはベストセラーとなる。

 すると吉川が離婚の危機を乗り越えるのが結末かと思うのだが。

 老いても元気に生きられると思うような気持ちを貰えるような作品で、面白い1本だった。

/5

監督:前田哲

出演:草笛光子、唐沢寿明、藤間爽子、片岡千之助、中島瑠菜、オダギリジョー、清水ミチコ、LiLiCo、宮野真守、石田ひかり、三谷幸喜、木村多江、真矢ミキ

於:グランドシネマサンシャイン池袋

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