夜になると話し出す?
記録的な猛暑に襲われたスペインのマドリード。日に日に気温が上昇していくある日、ナイアの祖母ロサが、祖父マヌエルの目の前でバルコニーから突然身を投げた。
その日を境に、マヌエルの様子もおかしくなってしまう。マヌエルの息子マリオは、ロサが飛び降りたことによるショックのせいだと考えるが、マヌエルの様子は日々悪化していき、ついにはマリオら家族に対して殺意を向けるようになる。
一方その頃、最高気温を記録した街は、奇行を繰り返す老人たちであふれかえっていた。(「作品資料」より)
老人たちが狂気に走るサスペンス・ホラー。
地球温暖化によって異常な暑さとなっているスペイン、マドリード。
1人の老女が窓から飛び降り亡くなる。
息子であるマリオは1人になった父親、マヌエルと同居することにするが、そのマヌエルの様子は日々おかしくなっていく。
〝声が聞こえる〟と言うマヌエル。
果たして病気なのか。
マヌエルの異常な言動と佇まいに怪しさと恐怖を感じる。
孫のナイアも夢を見たり、声を聞いたりする展開で、霊のようなものが存在するのだろうか。
マヌエルの言動が認知症の発症のように感じるが、いかに恐怖を感じるといってもマリオの妻、レアの行動はいかなるものかと、その時点では感じるな。
マヌエルだけでなく、周囲の老人たちも少しおかしな言動をする。
マヌエルが皆を殺すと宣言した日時、果たして何が起こるのか。
50度近くになる気温が老人たちを狂わせるのか。
不穏な雰囲気は芬々しており、面白い1本だった。
これが、もし第三者の策略で老人たちを使ったというのなら、よく考えてる。
すぐに老人たちには反撃出来ないだろうからな。
/5
監督:ラウル・セレッソ、フェルナンド・ゴンサレス・ゴメス
出演:ソリオン・エギレオル、グスタボ・サルメロン、パウラ・ガジェゴ、アイリーン・アヌラ
於:池袋シネマ・ロサ
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