CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-281「エルダリー 覚醒」(スペイン)

2024年09月15日 22時44分34秒 | スペイン映画

夜になると話し出す?

 記録的な猛暑に襲われたスペインのマドリード。日に日に気温が上昇していくある日、ナイアの祖母ロサが、祖父マヌエルの目の前でバルコニーから突然身を投げた。

 その日を境に、マヌエルの様子もおかしくなってしまう。マヌエルの息子マリオは、ロサが飛び降りたことによるショックのせいだと考えるが、マヌエルの様子は日々悪化していき、ついにはマリオら家族に対して殺意を向けるようになる。

 一方その頃、最高気温を記録した街は、奇行を繰り返す老人たちであふれかえっていた。(「作品資料」より)

 

 老人たちが狂気に走るサスペンス・ホラー。

 地球温暖化によって異常な暑さとなっているスペイン、マドリード。

 1人の老女が窓から飛び降り亡くなる。

 息子であるマリオは1人になった父親、マヌエルと同居することにするが、そのマヌエルの様子は日々おかしくなっていく。

 〝声が聞こえる〟と言うマヌエル。

 果たして病気なのか。

 マヌエルの異常な言動と佇まいに怪しさと恐怖を感じる。

 孫のナイアも夢を見たり、声を聞いたりする展開で、霊のようなものが存在するのだろうか。

 マヌエルの言動が認知症の発症のように感じるが、いかに恐怖を感じるといってもマリオの妻、レアの行動はいかなるものかと、その時点では感じるな。

 マヌエルだけでなく、周囲の老人たちも少しおかしな言動をする。

 マヌエルが皆を殺すと宣言した日時、果たして何が起こるのか。

 50度近くになる気温が老人たちを狂わせるのか。

 不穏な雰囲気は芬々しており、面白い1本だった。

 これが、もし第三者の策略で老人たちを使ったというのなら、よく考えてる。

 すぐに老人たちには反撃出来ないだろうからな。

/5

監督:ラウル・セレッソ、フェルナンド・ゴンサレス・ゴメス

出演:ソリオン・エギレオル、グスタボ・サルメロン、パウラ・ガジェゴ、アイリーン・アヌラ

於:池袋シネマ・ロサ


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