人は罪を犯すもの、だから宗教の影に隠れる
2013年 - ムンバイ警察で働く若き警官ラーガヴァンは、ある夜訪知り合いの家で人が殺されているのを目の当たりにする。
間もなく、ラーガヴァンのもとにラーマナーと言う男が現れる。彼は今まで9つの殺人をしたと語り、また昔実在した殺人鬼ラーマン・ラーガブを模倣していると話した。奇妙なことに、ラーマナーはラーガヴァンに対し異様な興味を示していた。
警察により人気がないビルに閉じ込められたラーマナーであったが、偶然居合わせた一般人に解放され、そのまま行方をくらませる。
逃亡中も殺人を犯すラーマナー。そして密かにラーガヴァンの周囲をうろつくラーマナー。
彼の目的は一体。(「作品資料」より)
1960年代に41もの殺人を犯し、死刑を宣告されながら、精神異常で最終的に終身刑を言い渡され獄中死した男。
それがインドを震撼させたラマン・ラーガヴという連続殺人犯。
本作は、そのラマン・ラーガヴを描いた作品ではなく、着想を得た話らしい。
ラマン・ラーガヴを模倣して、殺人を犯しているという男、ラーマナー。
彼が最初現れた時、警察は信じず、廃ビルに閉じ込めてしまうのだが、偶然居合わせた一般人に救出され逃亡。
そして、その後も殺人を繰り返すのだが、それと共に刑事のラーガヴァンの周囲を執拗にうろつくようになる。
最初字幕では刑事をラーガヴと呼んでいたので、もしかすると殺人鬼のラマン・ラーガヴの子孫という設定で、それを知ったラーマナーが興味を持ったのかなと思った。
しかし、そういう繋がりはなかったよう。
ただ、このラーガヴァン刑事、かなり荒んだ生活を送っているようで、クスリの常習者であり、更に売人を呆気なく射殺してしまったりするという男。
ラーガヴァンがラーマナーの捜査をする様と共に、ラーマナーの凶行とラーガヴァンの荒んだ行動が並行して描かれる。
果たして、この二人の物語がどう集約するのか気になる展開であったが、2時間強の作品なので、ラーマナーの真意に至るまでが長かったな。
クライマックスに思わぬ事件が発生した後、ようやくラーマナーの真意が判る。
それは、一般的には理解しづらいものであったが、実は冒頭のシーンに繋がる真相なども明かされたりする。
衝撃的とも言える結末で終わるサイコ・サスペンス。
理解に及びにくい狂気が描かれ、ダークな雰囲気で描かれ、なかなか興味深い作品であった。
サイコ・サスペンスということで、さすがに歌って踊るというシーンはなかったな。
/5
監督:アヌラーグ・カシュヤプ
出演:ナワーズッディーン・シディーキー、ヴィッキー・コウシャル、ソービター・ドゥリパラー
於:ヒューマントラストシネマ渋谷
2013年 - ムンバイ警察で働く若き警官ラーガヴァンは、ある夜訪知り合いの家で人が殺されているのを目の当たりにする。
間もなく、ラーガヴァンのもとにラーマナーと言う男が現れる。彼は今まで9つの殺人をしたと語り、また昔実在した殺人鬼ラーマン・ラーガブを模倣していると話した。奇妙なことに、ラーマナーはラーガヴァンに対し異様な興味を示していた。
警察により人気がないビルに閉じ込められたラーマナーであったが、偶然居合わせた一般人に解放され、そのまま行方をくらませる。
逃亡中も殺人を犯すラーマナー。そして密かにラーガヴァンの周囲をうろつくラーマナー。
彼の目的は一体。(「作品資料」より)
1960年代に41もの殺人を犯し、死刑を宣告されながら、精神異常で最終的に終身刑を言い渡され獄中死した男。
それがインドを震撼させたラマン・ラーガヴという連続殺人犯。
本作は、そのラマン・ラーガヴを描いた作品ではなく、着想を得た話らしい。
ラマン・ラーガヴを模倣して、殺人を犯しているという男、ラーマナー。
彼が最初現れた時、警察は信じず、廃ビルに閉じ込めてしまうのだが、偶然居合わせた一般人に救出され逃亡。
そして、その後も殺人を繰り返すのだが、それと共に刑事のラーガヴァンの周囲を執拗にうろつくようになる。
最初字幕では刑事をラーガヴと呼んでいたので、もしかすると殺人鬼のラマン・ラーガヴの子孫という設定で、それを知ったラーマナーが興味を持ったのかなと思った。
しかし、そういう繋がりはなかったよう。
ただ、このラーガヴァン刑事、かなり荒んだ生活を送っているようで、クスリの常習者であり、更に売人を呆気なく射殺してしまったりするという男。
ラーガヴァンがラーマナーの捜査をする様と共に、ラーマナーの凶行とラーガヴァンの荒んだ行動が並行して描かれる。
果たして、この二人の物語がどう集約するのか気になる展開であったが、2時間強の作品なので、ラーマナーの真意に至るまでが長かったな。
クライマックスに思わぬ事件が発生した後、ようやくラーマナーの真意が判る。
それは、一般的には理解しづらいものであったが、実は冒頭のシーンに繋がる真相なども明かされたりする。
衝撃的とも言える結末で終わるサイコ・サスペンス。
理解に及びにくい狂気が描かれ、ダークな雰囲気で描かれ、なかなか興味深い作品であった。
サイコ・サスペンスということで、さすがに歌って踊るというシーンはなかったな。
/5
監督:アヌラーグ・カシュヤプ
出演:ナワーズッディーン・シディーキー、ヴィッキー・コウシャル、ソービター・ドゥリパラー
於:ヒューマントラストシネマ渋谷
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