これは映画ですか
【呪いうつり】倉田真梨は、母を亡くして1年が過ぎてもまだ寂しさを埋めきれずにいた。
そんな折、真梨の父は結婚を心に決めた麻美を自宅に迎え入れようとする。真梨は父の気持ちを尊重するが、麻美が自宅に訪れると不思議な現象が起こり始める。
母の想いが霊現象として現れ出したのではないかと思い始めた真梨は、徐々に麻美を受け入れられなくなっていく。
【ワルツ】モキュメンタリー映画の撮影で、山奥の廃屋にやってきた一行。監督の狙いで、脚本は誰にも渡されておらず「先ず最初に悲劇が起こる」という監督の言葉以外何も分からない。
一方、メイキング担当の藤井陽子は常にカメラを回し、監督や役者の動向、インタビューを重ねていた。だが気がつくとカメラマンがいなくなり、皆はそれが監督の言う悲劇と考えていたが、事情を知る監督は予定外のことが起きていることに焦り出す。
そんななか、さらなる悲劇が発生する。
【優しい日常】ある日、藤崎亜実は学校で腕を骨折してしまう。担任教師・津田は藤崎家を訪れるが、亜美の母・可南子や弟・翔との会話、家が醸す雰囲気から家族の秘密に気付き始める。
次第に可南子の持つ危うい魅力に津田は心を奪われていくが。(「KINENOTE」より)
3人の監督が撮り上げたサスペンス・ホラーで綴るオムニバス作品。
内容は知らずの鑑賞だったので、ホラーなのかサスペンスなのか判らなかったのだが、分けるとすれば「呪いうつり」と「ワルツ」はホラーで、「優しい日常」はサイコ・サスペンスというところかな。
「呪いうつり」は、父親が母親亡き後、若い女性と再婚しようと考えているところで、母親の霊らしきものの姿が見え始め、やがて娘の様子もおかしくなっていくという話。
母親の怨みが乗り移ってしまったかのように娘が狂気の表情を見せ始める。
鏡に映ったり、窓越しに見えたりする影など、ちょっと怖いシーンはあったかな。
母親の霊なのか、娘の狂気なのか、判然としない中、悲劇が起こる。
「ワルツ」はモキュメンタリー映画を撮影しようとするクルーに襲い来る恐怖を描いた作品。
撮影の中で、監督が何かしら企んでいるようで何が起こるのか判らず、先が気になる展開であったが、何が起こっているのか判らず、ドタバタした感じだけが伝わってくる感じだったな。
ここでもカメラには霊らしきものの存在が映し出されたりするが、繋がりというものが判らなかったな。
要は伝説のある地で撮影をしようとしていたクルーが霊に襲われてしまうという話だったのかな。
ある意味、一番怖くなりそうだったのは「優しい日常」だったかもしれない。
父親は単身赴任なのか不在がちな家庭に、担任の教師が訪れるようになるのだが、そこで家族の思いもよらぬ真実を知り、身の毛もよだつ恐怖を味わう。
設定は面白く、怖いものであったが、話の展開は少々判りにくかったかな。
最初は母親がちょっと怪しい感じで、教師を何かに引き込もうとしているのかなと感じるが、その行為には別の意味があったんだな。
全体的に恐怖のシーンというのはハッキリさせていたのだが、それを納得させるだけの表現がなかったなという印象。
必ずしも恐怖現象に原因は必要ないのかもしれないが、やっぱり納得できるような原因もハッキリさせて欲しいところもあったかな。
そんなわけで見た目の恐怖は興味深かったが、最後に何か残るようなところの少ないサスペンス・ホラーだったな。
/5
「呪いうつり」
監督:井上博貴
出演:堀田真由、小松彩夏、結城貴史、河原美結、東野瑞希、坂城君、元田牧子、河鍋麻紀
「ワルツ」
監督:戸田彬弘
出演:松本穂香、武田航平、志保、春川桃菜、アベラヒデノブ、木下卓也、小川あん、中西裕胡
「優しい日常」
監督:湯浅典子
出演:阿部進之介、小野花梨、須田瑛斗、伊藤くらら、安藤玉恵、河野宗彦、菅沢こゆき、細川小百合
於:新宿シネマカリテ
【呪いうつり】倉田真梨は、母を亡くして1年が過ぎてもまだ寂しさを埋めきれずにいた。
そんな折、真梨の父は結婚を心に決めた麻美を自宅に迎え入れようとする。真梨は父の気持ちを尊重するが、麻美が自宅に訪れると不思議な現象が起こり始める。
母の想いが霊現象として現れ出したのではないかと思い始めた真梨は、徐々に麻美を受け入れられなくなっていく。
【ワルツ】モキュメンタリー映画の撮影で、山奥の廃屋にやってきた一行。監督の狙いで、脚本は誰にも渡されておらず「先ず最初に悲劇が起こる」という監督の言葉以外何も分からない。
一方、メイキング担当の藤井陽子は常にカメラを回し、監督や役者の動向、インタビューを重ねていた。だが気がつくとカメラマンがいなくなり、皆はそれが監督の言う悲劇と考えていたが、事情を知る監督は予定外のことが起きていることに焦り出す。
そんななか、さらなる悲劇が発生する。
【優しい日常】ある日、藤崎亜実は学校で腕を骨折してしまう。担任教師・津田は藤崎家を訪れるが、亜美の母・可南子や弟・翔との会話、家が醸す雰囲気から家族の秘密に気付き始める。
次第に可南子の持つ危うい魅力に津田は心を奪われていくが。(「KINENOTE」より)
3人の監督が撮り上げたサスペンス・ホラーで綴るオムニバス作品。
内容は知らずの鑑賞だったので、ホラーなのかサスペンスなのか判らなかったのだが、分けるとすれば「呪いうつり」と「ワルツ」はホラーで、「優しい日常」はサイコ・サスペンスというところかな。
「呪いうつり」は、父親が母親亡き後、若い女性と再婚しようと考えているところで、母親の霊らしきものの姿が見え始め、やがて娘の様子もおかしくなっていくという話。
母親の怨みが乗り移ってしまったかのように娘が狂気の表情を見せ始める。
鏡に映ったり、窓越しに見えたりする影など、ちょっと怖いシーンはあったかな。
母親の霊なのか、娘の狂気なのか、判然としない中、悲劇が起こる。
「ワルツ」はモキュメンタリー映画を撮影しようとするクルーに襲い来る恐怖を描いた作品。
撮影の中で、監督が何かしら企んでいるようで何が起こるのか判らず、先が気になる展開であったが、何が起こっているのか判らず、ドタバタした感じだけが伝わってくる感じだったな。
ここでもカメラには霊らしきものの存在が映し出されたりするが、繋がりというものが判らなかったな。
要は伝説のある地で撮影をしようとしていたクルーが霊に襲われてしまうという話だったのかな。
ある意味、一番怖くなりそうだったのは「優しい日常」だったかもしれない。
父親は単身赴任なのか不在がちな家庭に、担任の教師が訪れるようになるのだが、そこで家族の思いもよらぬ真実を知り、身の毛もよだつ恐怖を味わう。
設定は面白く、怖いものであったが、話の展開は少々判りにくかったかな。
最初は母親がちょっと怪しい感じで、教師を何かに引き込もうとしているのかなと感じるが、その行為には別の意味があったんだな。
全体的に恐怖のシーンというのはハッキリさせていたのだが、それを納得させるだけの表現がなかったなという印象。
必ずしも恐怖現象に原因は必要ないのかもしれないが、やっぱり納得できるような原因もハッキリさせて欲しいところもあったかな。
そんなわけで見た目の恐怖は興味深かったが、最後に何か残るようなところの少ないサスペンス・ホラーだったな。
/5
「呪いうつり」
監督:井上博貴
出演:堀田真由、小松彩夏、結城貴史、河原美結、東野瑞希、坂城君、元田牧子、河鍋麻紀
「ワルツ」
監督:戸田彬弘
出演:松本穂香、武田航平、志保、春川桃菜、アベラヒデノブ、木下卓也、小川あん、中西裕胡
「優しい日常」
監督:湯浅典子
出演:阿部進之介、小野花梨、須田瑛斗、伊藤くらら、安藤玉恵、河野宗彦、菅沢こゆき、細川小百合
於:新宿シネマカリテ
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