CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-311「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」(日本)

2017年10月31日 22時31分52秒 | 日本映画
東京には黒が無い
 東京の病院で働く看護師の美香。
 ある日、バイト先のガールズバーで慎二と出会う。アパートで一人暮らしの彼は、建設現場で日雇いとして働く日々。バイトが終わった後、渋谷の雑踏の中で慎二と再会する美香。
 ある日、建築現場で慎二の年上の同僚・智之が倒れ、そのまま帰らぬ人となる。慎二は葬儀場で美香と再び顔を合わせる。
 そんな思いがけない再会を繰り返す美香と慎二だったが。(「allcinema」より)


 東京で出会った二人の男女の物語。

 美香は看護師をしながらバイトでガールズ・バーで働く女性。
 どこか冷めたような感じで生きている。

 そして、日雇いの肉体労働者で、片耳が不自由な青年、慎二。
 何かに希望を見出そうとしながら、日々生きている。

 そんな二人が東京という街で偶然出会い、再会しながら進んでいく話。

 一応ロマンスのようであるが、そんなに直接的な愛情表現は見せない。

 美香の独白が多く、その台詞にも、二人が語る台詞にもどこか叙情的なものがある。

 どうやら原案になっているのは最果タヒの詩集らしく、なかなか珍しい映画化でもある。

 そのため台詞が詩的な感じなものも多かったんだな。


 物語として面白いかは微妙であるが、叙情的な雰囲気は惹き付けられるところがあったな。

 慎二の同僚の智之が突然亡くなったり、美香が家族とどうもしっくりいっていないというような場面もあり、それなりにことは展開したりするのだが、二人の関係の描き方は付かず離れずという微妙なところ。

 それぞれが抱えた想いが共鳴したというところかな。

 まあ雰囲気で楽しむような作品で、多分、詩でもあるのだろう、時々それらしい台詞が興味深い作品であった。

/5

監督:石井裕也
出演:石橋静河、池松壮亮、佐藤玲、三浦貴大、ポール・マグサリン
    市川実日子、松田龍平、田中哲司、大西力、野嵜好美
於:シネ・リーブル池袋

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