ただ死に様が見たいだけ
聴率獲得に苦戦する放送局WBCだったが、アダムが司会を務める番組放送中に精神的に追い込まれた出演者が自殺し、高視聴率をマーク。これに味を占めたプロデューサーのイラナは、自殺の瞬間を生中継するという前代未聞の番組を企画する。
罪の意識に苛まれていたアダムは反対だったものの、構成を彼に任せることを条件に承諾。こうしてついに人間の自殺を生放送するリアリティショーが開始。賛否両論の嵐を呼び、狙い通り高視聴率を叩きだした。
しかし視聴者を逃すまいとするあまり、企画内容はエスカレートしていき。(「KINENOTE」より)
自分が司会するリアリティ番組で自殺者が出てしまい、アダムは精神的に追い込まれる。
しかし、プロデューサーのイラナが企画した、自殺の瞬間を生中継する番組の司会者となる。
死を見せることで生の大切さを視聴者に知らしめるという大義のためアダムは司会を引き受けるが、高視聴率をマークするにつれ、アダムはどんどん過激な自殺の瞬間を見せようと躍起になっていく。
何か法律的なことを云々言っていたが、生中継で自殺の瞬間を見せるという番組がこうも続けられるのか、と疑問には思うな。
最初は、目の前で死を見て、苦しんでいたアダムであるが、番組で死を何度も見ていくうちに慣れてしまったのか、もっと過激なものを欲し、結局視聴率を求めるようになってしまう。
視聴率主義の傲慢司会者となっていくんだな。
妻と幼い子供が二人いながら定職に就けず、借金に苦しむ男の姿が並行して描かれ、この男が最後はアダムの番組に出演するのだろうなとは予想できる。
そして兄のアダムがそんな番組の司会をしていることで、苦しむことになる、元薬物中毒であった妹のカリーナ。
彼女は死に憑かれたようになったアダムの目を覚ますため、最後に思い切った行動を取る。
なかなか意外なTV番組の制作ということで、面白い設定の作品だった。
誰のために生きるのか、あるいは死ぬのかを考えさせる話だったな。
/5
監督:ジャンカルロ・エスポジート
出演:ジョシュ・デュアメル、ファムケ・ヤンセン、ジェームズ・フランコ、サラ・ウェイン・キャリーズ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷
聴率獲得に苦戦する放送局WBCだったが、アダムが司会を務める番組放送中に精神的に追い込まれた出演者が自殺し、高視聴率をマーク。これに味を占めたプロデューサーのイラナは、自殺の瞬間を生中継するという前代未聞の番組を企画する。
罪の意識に苛まれていたアダムは反対だったものの、構成を彼に任せることを条件に承諾。こうしてついに人間の自殺を生放送するリアリティショーが開始。賛否両論の嵐を呼び、狙い通り高視聴率を叩きだした。
しかし視聴者を逃すまいとするあまり、企画内容はエスカレートしていき。(「KINENOTE」より)
自分が司会するリアリティ番組で自殺者が出てしまい、アダムは精神的に追い込まれる。
しかし、プロデューサーのイラナが企画した、自殺の瞬間を生中継する番組の司会者となる。
死を見せることで生の大切さを視聴者に知らしめるという大義のためアダムは司会を引き受けるが、高視聴率をマークするにつれ、アダムはどんどん過激な自殺の瞬間を見せようと躍起になっていく。
何か法律的なことを云々言っていたが、生中継で自殺の瞬間を見せるという番組がこうも続けられるのか、と疑問には思うな。
最初は、目の前で死を見て、苦しんでいたアダムであるが、番組で死を何度も見ていくうちに慣れてしまったのか、もっと過激なものを欲し、結局視聴率を求めるようになってしまう。
視聴率主義の傲慢司会者となっていくんだな。
妻と幼い子供が二人いながら定職に就けず、借金に苦しむ男の姿が並行して描かれ、この男が最後はアダムの番組に出演するのだろうなとは予想できる。
そして兄のアダムがそんな番組の司会をしていることで、苦しむことになる、元薬物中毒であった妹のカリーナ。
彼女は死に憑かれたようになったアダムの目を覚ますため、最後に思い切った行動を取る。
なかなか意外なTV番組の制作ということで、面白い設定の作品だった。
誰のために生きるのか、あるいは死ぬのかを考えさせる話だったな。
/5
監督:ジャンカルロ・エスポジート
出演:ジョシュ・デュアメル、ファムケ・ヤンセン、ジェームズ・フランコ、サラ・ウェイン・キャリーズ
於:ヒューマントラストシネマ渋谷
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