CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-014「デビルズ・ソナタ」(フランス)

2020年01月11日 22時03分08秒 | フランス映画
純粋なる者の唇を通して語りかける
 将来有望な若き天才女性ピアニスト、ローズのもとに幼い頃に生き別れた父の訃報が届く。かつて一世を風靡しながら突然姿を消した著名な作曲家マーロウが、自分の父だと知ったローズ。
 遺産整理のため、フランスの田舎町にひっそりと佇む古めかしい屋敷を訪れたローズは、そこで父が死ぬ間際に作曲していた『バイオリンソナタ 作品54』という楽譜を見つける。だが、その楽譜には幾つもの謎のシンボルが記されており、ローズは屋敷の中で“何か”の存在を感じ始める。
 やがて、ローズはマネージャーのチャールズと共に楽譜の謎を解き明かしていくが、そこには血塗られた秘密が隠されていた。(「KINENOTE」より)


 若き天才ピアニスト、ローズの父親が亡くなる。
 父親は、著名な作曲家で突然姿を消したマーロウであり、しかも自らに火を放ち、焼身自殺した模様。

 ローズは父親が遺した遺品の整理のためフランスの田舎町に建つ屋敷を訪れる。
 そこでローズは、マーロウが作曲したと思われる〝バイオリンソナタ 作品54〟という楽譜を見つける。
 
 しかし、その楽譜には幾つもの謎のシンボルが記されていた。

 その謎のシンボルの意味を解き明かし、楽譜に隠された秘密を見つけようとするローズ。
 果たしてマーロウがその楽譜を遺した目的は何だったのか。

 楽譜の謎を解く鍵は旧い屋敷の中に隠されている。
 そして、ローズはそんな謎解きの中で、何かの存在を屋敷の中に感じ始める。

 旧い屋敷の中で感じる恐怖ということでゴシック・ホラーの雰囲気がある。

 ローズに忍び寄る影の存在に恐怖感を煽られる。

 マーロウの遺作になることで、ローズのマネージャーであるチャールズはその謎を解くことに躍起になり、まるで狂気を宿ったように、ローズに対し恫喝するようになる。
 それは名声のためなのか、それとも彼に何かかとり憑いてしまったのか。

 やがて、謎を解き明かしていく中で、マーロウが行っていた衝撃の秘密も明らかになる。

 果たして、その楽譜に隠されているものは何なのか。

 謎解きとホラーを合わせた話で、興味深い展開のゴシック・ホラーだった。

 それにしてもマーロウは何故にこのような謎だらけの楽譜を遺したのだろうか。
 単純に曲を弾いてもらいたければ、これほど複雑なことをしなくてもいいとは思ったのだが、シンボルを解き明かすことによって、その効果が表れるということだったのかな。

/5

監督:アンドリュー・デズモンド
出演:フレイヤ・ティングリー、シモン・アブカリアン
   ルトガー・ハウアー、ジェームズ・フォークナー
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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