CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-141「夜は短し歩けよ乙女」(日本)

2017年05月06日 00時40分02秒 | 日本映画
なるべく彼女の目にとまる
 京都の大学で冴えない日々を送る青年“先輩”。サークルの後輩である“黒髪の乙女”に秘かな想いを寄せながらも直接伝えることもできず、妙な理屈をこね回して編み出した秘策は、なるべく彼女の目にとまる作戦、略して“ナカメ作戦”だった。
 こうして、ひたすら外堀だけを埋めるむなしくも涙ぐましい努力を続ける先輩は、驚くほどの天然にして好奇心旺盛な彼女が行く先々で遭遇する摩訶不思議な出来事の数々に図らずも巻き込まれていくのだったが。(「allcinema」より)


 原作も読んでいないし、予告も観ていなかったが、チラシの画だけを見て鑑賞することにしたアニメ作品。

 大学生の〝先輩〟が想いを寄せる、サークルの後輩〝黒髪の乙女〟が行く先々で遭遇する不思議な出来事と、それに巻き込まれる形となる先輩の姿を描いた一夜の物語。

 
 何とも表現し辛い内容であったが、20歳になってお酒が飲めるようになった黒髪の乙女が、結婚式の2次会に始まり、先斗町で飲み歩き。
 更に下鴨神社の古本市から大学の学園祭まで練り歩き、そこで一癖も二癖もある人々出会い、不思議な事件を引き起こしていく。

 そして彼女を追いかける先輩はそんな事件に巻き込まれていく。

 青春ラブストーリーではあるが、描かれる内容はかなり突飛なもの。
 ファンタジックと言えば、そうなるかな。

 しかし、引き起こされる事件もさることながら、黒髪の乙女が出会う人物たちが面白く、更に人間ではないものまで登場する。

 結構うんちくも多い作品だったが、古本市の神様が語るうんちくはなかなか聞きモノだったな。


 正直理解し辛い話が展開されるが、不思議と惹き込まれていく作品。

 これが一夜の物語か、と思うほど色々なことが起こり、凝縮された内容。

 〝ナカメ作戦〟なる外堀ばかりを埋めることしかしてきていない先輩。
 事件の最中にもそれ程黒髪の乙女は先輩に興味を抱いているようには見えず、この恋の行く末は残念なものになるのかなと思っていたが、終盤は色々な意味で怒涛の展開。


 ポップでカラフルな画に、現実とも幻想ともつかぬ物語が展開して、面白い作品だった。
 観終わった後に頭捻る人もいるかも。

/5

監督:湯浅政明
声の出演:星野源、花澤香菜、神谷浩史、秋山竜次、中井和哉、甲斐田裕子、吉野裕行
       新妻聖子、諏訪部順一、悠木碧、檜山修之、山路和弘、麦人、中岡創一、コカドケンタロウ
於:池袋HUMAX CINEMAS 

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