CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-278「ファイブ・デビルズ」(フランス)

2022年12月15日 00時32分45秒 | フランス映画
モルトウィスキーの臭いがする
 嗅覚に不思議な能力を持つ少女ヴィッキーは、大好きな母ジョアンヌの香りをこっそり集めている。
 ある日、謎めいた叔母ジュリアが現れたことをきっかけに、ヴィッキーのさらなる能力が開花。ヴィッキーは自分が生まれる前の母と叔母の過去にタイムリープしてしまう。(「作品資料」より)


 嗅覚に異常なほどの能力を持つ少女、ヴィッキー。

 大好きな母親、ジョアンヌの匂いを瓶に集めている。

 ある日、父親の妹、ジュリアが現れ、しばらく家に泊まることになるが、その叔母の持つ匂いを嗅いだヴィッキーは、気を失い、気付くとジョアンヌやジュリアたちの若かりし頃にタイムリープする。

 何度かタイムリープを繰り返すヴィッキーは、やがて母親の秘められた過去を知ることになる。

 ジュリアは、過去に何かを起こし、村を出ていかざるを得なかったようで、そんなジュリアが村にやって来たことに対し、村人は反感を見せる。

 過去にジュリアが起こしたことは何なのかということは、ヴィッキーがタイムリープをすることによって、徐々に明らかになる。

 しかも、過去のジュリアだけが、タイムリープしたヴィッキーの姿が見えるようで、ヴィッキーの存在にジュリアは怯える。

 村に再来して、ヴィッキーの姿を見た時、かつてヴィッキーの姿を目にしていたことにジュリアは気付いていたのかな。

 過去で明らかになるのは、ジュリアが起こしたことだけに留まらない。

 それは母親の秘密。

 家庭が崩壊へと向かっていくような中、果たして、ジョアンヌ、ジュリア、ヴィッキーたちの運命はどうなるのか。

 全体的にホラー・テイストが漂うのだが、ある種、愛の物語でもあったな。

 ヴィッキーが全てを受け入れようと考える最後に、ちょっと驚きのラストが待っている。

 タイム・リープする展開と話の行き着く先が気になる作品であった。

/5

監督:レア・ミシウス
出演:アデル・エグザルコプロス、サリー・ドラメ、スワラ・エマティ、ムスタファ・ムベング、ダフネ・パタキア、パトリック・ブシテー
於:新宿武蔵野館

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