CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-099「一度死んでみた」(日本)

2020年03月23日 00時11分43秒 | 日本映画
バイト先でも地獄かよ
 いまだ反抗期を引きずる女子大生の七瀬は、売れないデスメタルバンドのボーカル。ライブでは大嫌いな父・計への不満をぶちまけるように“一度死んでくれ!”と叫び続けていた。
 そんなある日、計が本当に死んだとの知らせが届く。それは、製薬会社社長の計がある計略のために新薬の“2日間だけ死んじゃう薬”を飲んだためで、実際には2日間の仮死状態にあったのだった。
 ところが、それに乗じてライバル会社が計を本当に火葬して殺してしまおうと動き出す。
 そこで七瀬は、存在感が無さすぎる計の秘書・松岡とともに、大嫌いなクソ親父を生き返らせるために立ち上がるのだったが。(「allcinema」より)


 科学オタクで、ちょっと風変わりな製薬会社の社長、野畑計。
 その娘、七瀬はそんな計が大嫌いで、デスメタルバンドのヴォーカルで、計の不満をぶちまけるように歌っている。

 反抗期の姿を見せる七瀬はてっきり女子高生なのかなと思ったら、就職間近の大学生だったんだな。
 ずっと反抗期という感じ。

 ある日、計は会社が偶然開発した〝2日間だけ死ねる〟という薬を服用して仮死状態となってしまう。

 計の会社との合併を目論むライバル会社が、計をそのまま火葬してしまおうと考える。

 本当に死んでしまう危機に瀕した大嫌いな父、計を救うため、存在感のない〝ゴースト〟と呼ばれる社員、松岡と共に奔走する。


 仮死状態ながら、周囲の人々はほとんどが計が死んでしまったと思っており、それに乗じ、野畑製薬が開発した薬を奪うため、早々に火葬してしまおうと目論むライバル会社。

 火葬されれば本当に死んでしまい、生き返ることが出来ないので、それを阻止するため、七瀬が奮闘する。

 そうしている間に、計が抱えていた秘密や想いを知ることになり、徐々に父への見方が変わっていく七瀬。

 ホテルで葬儀、その目くらましのためデスメタルバンドのライブを行おうとする七瀬。

 設定自体が、現実離れしているので、諸々ぶっ飛んだ展開のある話ではあるが、その都度笑わせられる。

 まあ、計を亡き者として、会社と開発した薬を奪おうとするライバル会社。
 凶悪な雰囲気を醸し出しているが、その言動もコメディらしく、ちょっと間の抜けた感じを見せたりする。

 色々、伏線も張って、最後に思いもしなかった真実も明らかになったりする展開。


 七瀬を演じた広瀬すずは、コメディ初挑戦ということであったが、そんな風には見えないハマリ役の演技だったかな。

 メインキャスト以外にも、この人が出てるのかと思うぐらいの役者がちょろっと出てるのも驚き。

 死んで、一歩離れた所から見つめることによって知る本当に大切なもの。
 そして、失って知る本当に大切なものを笑いで包んで描いたコメディ。

 考えることもなく楽しめる一本だったな。

/5

監督:浜崎慎治
出演:広瀬すず、吉沢亮、堤真一、リリー・フランキー、小澤征悦、嶋田久作
   木村多江、松田翔太、加藤諒、でんでん、柄本時生、前野朋哉、清水伸
   西野七瀬、城田優、原日出子、真壁刀義、本間朋晃、野口聡一、佐藤健
   池田エライザ、志尊淳、古田新太、大友康平、竹中直人、妻夫木聡
於:新宿ピカデリー

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