CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-085「奴隷の島、消えた人々」(韓国)

2017年04月02日 17時35分05秒 | 韓国映画
人間の最大の罪は、彼らを憎むことではなく、無関心であることだ
 天然塩の生産で有名な離島で大量殺人事件が発生。そのニュースが韓国全土を駆け巡る。さらに国中を震撼させたのは、塩を生産するための塩田や関連施設で、違法な人身売買によって連れて来られた知的障害者たちが、奴隷のように働かされていたという事実だった。
 “塩田奴隷”の噂をいち早く聞きつけ、事件前から取材のために島を訪れていたテレビ局記者のヘリは意識不明の重体。後輩カメラマンのソクフンは無残な姿で殺害されていた。
 果たして彼女たちは、取材中に何を目撃したのか? この残忍な事件を引き起こしたのは一体誰なのか?
 行方不明になっていた取材テープが発見された時、驚愕の真実が明らかになる。(「KINENOTE」より)


 離島で大量殺人が発生し、一人が意識不明の重体で発見される。
 それは取材のため離島を訪れていたテレビ局記者のイ・ヘリ。

 イ・ヘリはその離島の塩田で、違法な人身売買で連れてこられた知的障害者たちが奴隷のように働かされているという噂を聞き、後輩のカメラマン、ソクフンを連れて訪れていた。

 
 物語は、事件に巻き込まれたヘリとソクフンが残した映像を、刑事が検証するという展開で進んでいく。

 取材映像で描かれる、P.O.V.をメインとしている。


 塩田の所有者に突撃取材するヘリたちであるが、当然相手にされず、うまく進まない。
 島の人々に話を聞いたりするが、所有者の評判はそれ程悪くない。

 都会から離れた、閉鎖された島ということで、どこか怪しげで何か隠された雰囲気はふんぷんである。

 それでも、塩田で働いている男たちに近づくことができ、彼らを救おうとヘリは奔走する。
 そのため、ちょっと入れ込みすぎてるんではないかなと思うぐらいまで足を踏み入れ、そのため危険な状況になってるんではないかなと感じさせる。

 いつ事件が起きてもおかしくないところから、事態は急変し、思わぬ真実が明らかとなる。

 やっぱりヘリたちが足を踏み入れすぎた結果の事件であるが、その裏にある真実は思いも寄らぬもので、なかなか感心させられた。

 
 ファウンド・フッテージ式の作品で、P.O.V.を採用しているので、最初の方はなかなか話が展開しないというところがあったが、ヘリたちが危険な域へどんどん足を踏み込んでいく様子に緊迫感が上がっていく。

 そして思わぬ真実に驚かされる作品だった。

/5

監督:イ・ジスン
出演:パク・ヒョンジュ、ペ・ソンウ、イ・ヒョヌク、リュ・ジュンヨル
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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