22-171「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」（アメリカ）

帽子なんて
　ジュラシック・ワールドのあった島、イスラ・ヌブラルが噴火で壊滅し、救出された恐竜たちが世界中へ解き放たれて4年。人類はいまだ恐竜との安全な共存の道を見いだせずにいる。
　恐竜の保護活動を続けるオーウェンとクレアは、ジュラシック・パーク創設に協力したロックウッドの亡き娘から作られたクローンの少女、メイジーを守りながら、人里離れた山小屋で暮らしていた。
　そんなある日、オーウェンは子どもをつれたブルーと再会。しかし、その子どもが何者かによって誘拐されてしまい、オーウェンはクレアとともに救出に向かう。
　一方、ある目的で恐竜の研究をしている巨大バイオテクノロジー企業のバイオシンを追っていたサトラー博士のもとには、グラント博士が駆け付け、彼らはマルコム博士にも協力を求める。（「作品資料」より）


　「ジュラシック・ワールド　炎の王国」に続くシリーズ第３弾。

　「ジュラシック・パーク」から数えると６作目になり、本作が完結編ということらしいが。

　前作のラストで恐竜たちが全世界に放たれてしまい、恐竜が生存する日常を過ごすことになる人間たち。

　しかし、それは危険と隣り合わせの生活。

　恐竜の保護活動を行うオーウェンとクレアは、クローン少女メイジーと共に暮らしていたが、そのメイジーが何者かに連れ去られ、一緒にヴェロキラプトルのブルーの子供も連れ去られる。

　オーウェンとクレアは、メイジーを取り戻すため恐竜を研究している巨大企業バイオシンに潜り込む。

　時を同じくして、巨大イナゴを調べるためエリーとアランの二人の学者がバイオシンに向かう。

　シリーズの集大成ということか、「ジュラシック・パーク」に登場していたエリー、アランそしてイアンが登場する。

　物語は恐竜をどうするかというよりメイジーを連れ戻すという、ある意味小さな話になっていたな。

　エリーたちは大量発生する巨大イナゴの調査ということで、こちらも恐竜とは離れているかな。

　しかし、その過程では、多くの恐竜たちがオーウェンやエリーたちを襲う。

　追ってくる恐竜からの逃走劇や巨大恐竜を目の前にするシーンなどは壮大な感じと緊迫感がある。

　しかし、オーウェンたちは迫り来る恐竜を撃退するのだが、殺すという行為はしなかったな。

　オーウェンとクレアは、バイオシンからメイジーを助け出すことが出来るのか。
　そしてエリーたちは、巨大イナゴの秘密を見つけ出し、逃げ出すことが出来るのか。

　物語の方向としては、恐竜をどうするということではなかったので、完結編としてはすかされた感じも受けるが、人間と恐竜の共存に向けての世界が描かれるということになるのかな。

　恐竜の映像は見応え充分であったな。

/５

監督：コリン・トレボロウ
出演：クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワード、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラム、サム・ニール、イザベラ・サーモン、ディワンダ・ワイズ
　　　マムドゥ・アチー、Ｂ・Ｄ・ウォン、オマール・シー、キャンベル・スコット、ジャスティス・スミス、スコット・ヘイズ、ディーチェン・ラックマン
於：新宿ピカデリー