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お前は救われない
依存症に苦しむ落ち目の俳優アンソニーは、悪魔祓いが題材の新作映画で主人公の神父役を演じることに。
この仕事で自身のキャリアや娘リーとの親子関係を取り戻そうと意気込むアンソニーだったが、彼にオファーが届いたのは、当初主演予定だった俳優が撮影現場で不可解な死を遂げたためだった。撮影が進むにつれて、アンソニーの様子が徐々におかしくなっていく。
そんな中、監督はアンソニーが信仰にまつわる暗い過去を秘めていることを知り、そのトラウマと向きあうようアンソニーに強制する。
娘リーは心身ともに追い詰められていく父を心配し寄り添おうとするが、事態はさらに悪化していく。(「作品資料」より)
「エクソシスト」にカラス神父役で出演していたジェイソン・ミラーの息子であるジョシュア・ジョン・ミラーが監督したサスペンス・スリラー。
エクソシストを題材にした映画を撮影することになるが、神父を演ずるはずだった俳優がセットで不可解な死を遂げる。
代役となるのが、依存症に苦しんできたアンソニー・ミラー(トニー)。
これをキャリアの再出発にし、関係が悪化していた娘、リーとの関係も改善しようと意気込む。
しかし、プレッシャーかストレスか、演技をしていくうちにトニーの様子がおかしくなっていく。
悪魔に憑かれたのかと思うが、単にかつて信仰を疑うこととなった出来事が記憶として甦り、それが様子をおかしくさせたのかもと思わせる。
セットでトニーの身に起こること、共演者の身に起こることから悪魔憑きだとは思うのだが。
悪魔の映画を撮ると呪われるという噂と〝エクソシストの災い〟を盛り込んだ話。
クライマックス、悪魔に憑かれたと思しきトニーとの対決。
やはり神父の運命はそうなるのだな。
トニーを演じたのはラッセル・クロウ。
「ヴァチカンのエクソシスト」でも悪魔に憑かれる役だったな。
果たしてトニーは本当に悪魔に憑かれたのかも含め、面白い展開のサスペンス・スリラーであった。
/5
監督:ジョシュア・ジョン・ミラー
出演:ラッセル・クロウ、ライアン・シンプキンス、サム・ワーシントン、クロエ・ベイリー、アダム・ゴールドバーグ、デヴィッド・ハイド・ピアース
於:新宿武蔵野館
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