CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-131「ロード・インフェルノ」(オランダ)

2020年07月14日 09時04分57秒 | オランダ映画
謝罪のタイミングが遅すぎる
 ハンスとディアナ夫妻が2人の娘を連れてハンスの実家へ向かうその日、準備に手間取り出発が遅れたことにハンスは腹を立てていた。遅れを取り戻そうと、制限速度100キロの道を140キロ以上のスピードで車を飛ばすハンス。
 そんななか、ハンスの車の前方を白いバンがゆったりと走行していた。苛立つハンスは、ディアナの制止も聞かずクラクションを鳴らし、車間距離を詰めてあおるように運転。バンもさらにスピードを落として対抗してくるが、結局ハンスは車線変更をしてバンを追い抜き、その際に運転手の老人に対して挑発的なポーズを取るのだった。
 溜飲が下がり、快適に車を走らせるハンス。だが、バックミラーには老人が運転する白いバンが不気味に映っていた。(「KINENOTE」より)


 冒頭の自転車の青年は何をやったのだろう?

 実家へ向かうハンスとディアナの夫妻と二人の娘。
 家を出るのが遅れ、焦るハンスは制限速度を越えて車を飛ばすが、前方の白いバンが制限速度以下で走行しているところに出くわしてしまう。

 苛立つハンスは、クラクションを鳴らしたりして、煽ったあげく、やっと追い越すが、その際バンの運転手に挑発的ポーズを取る。

 その後、バンに執拗に追われ、命の危険にまで及ぶ事態となる。

 「激突」の変形版という感じであるが、どっちもどっちの話であるな。

 煽ったハンスもハンス。
 そして煽られた男は、いわゆる〝正義マン〟というやつだな。

 ルールの遵守を唱えるだけでなく、ハンバーガーを食べるハンスの娘たちにも対し、毒性を語り、怖がらせたりする。

 更に、謝罪しない相手に対しては、自ら制裁を与えるという、ややサイコパスな様相を見せる。

 バンの男に追われることとなったハンスたち。

 カーチェイスが繰り広げられた後、バンの男はハンスの実家にまでやって来る。

 ハンスの自尊心が実家の両親、そして妻や娘たちにも危険を及ぼすことになるんだな。

 果たして、ことの顛末はどうなるのか。

 煽り運転が問題となっている昨今、警鐘を鳴らすような展開の作品であり、怖い話であったな。

/5

監督:ルドウィック・クラインス
出演:ユルン・スピッツエンベルハー、アニエック・ファイファー
   ウィレム・デ・ウルフ、ローズマリー・バン・デル・ホーク
   リズ・フェルヘール、トゥルース・テ・セル、ヒューバート・フェルミン
於:ヒューマントラストシネマ渋谷

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