CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-237「殺し屋たちの挽歌」(イギリス)

2022年10月23日 23時35分27秒 | イギリス映画
死は…旅の過程にすぎない
 強盗仲間を裏切り、復讐を恐れてスペインに潜伏したウィリー。
 だが10年後のある日、ウィリーのもとに2人の殺し屋が現れる。彼らの任務はウィリーを誘拐してパリへ連れ戻すことだった。
 その途中で巻き込まれるかたちで一緒になった少女も加わり、奇妙な組み合わせの4人は旅に出ることになるが。(「作品資料」より)


 1984年製作、日本劇場初公開のクライム・サスペンス。

 強盗仲間を裏切ったウィリーはスペインの田舎に隠れ住んでいたが、10年後、ブラドッグとマイロンの二人組の殺し屋に捕まってしまう。

 依頼主の目の前で殺すため、二人はウィリーをパリへ連れていこうとする。

 途中、人質のためか、マギーという女性も捕らえ、4人で旅をすることとなる。

 クライム・サスペンスというよりロード・ムービーと言った方がいいような雰囲気の作品だったな。

 ウィリーは殺されようとしているのに、どこか飄々とした感じで、死も受け入れていると語る。

 マギーは時に懇願、時に敵意をむき出しにしながら何とか逃れようとする。

 マイロンは、これが初めての仕事だという青年で、何かしらミスを犯しそうな様子を見せまくる。

 ブラドックはベテランの殺し屋のようだが、どこか心ここにあらずの様子を見せている。

 そんな4人が、道中、何度も殺し、殺されるような様子を見せながら、パリを目指して車を走らせる。

 果たして、どのような結末を迎えるのか、非常に気になる雰囲気、展開であった。

 死を完全に受け入れているように思えるウィリーの態度は、どこかで反撃しようという目論見なのかというのも気になるところ。

 そんな中での結末は意外な展開と、ブラドックが何故そのような決断をしたのか気になるものだった。

 そんなに銃撃やアクションがあるわけでもなく、殺しもそんなにあるわけでもなかったが、先行き気になるストーリーであった。

 マイロンを演じた役者、もしかするとと思ったら、やっぱりティム・ロスであった。
 デビューしたてくらいだったのかな。

/5

監督:スティーヴン・フリアーズ
出演:ジョン・ハート、ティム・ロス、テレンス・スタンプ、ジム・ブロードベント、ラウラ・デル・ソル、フェルナンド・レイ
於:新宿武蔵野館

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