CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-190「コンビニエンス・ストーリー」(日本)

2022年08月27日 22時40分40秒 | 日本映画
脚本家って妄想も書くんでしょ
 スランプ中の売れない脚本家の加藤は、恋人ジグザグの飼い犬・ケルベロスに脚本執筆の邪魔をされ、腹立ちまぎれにケルベロスを山奥に捨ててしまうが、後味の悪さからケルベロスを探しにふたたび山へと入っていく。
 その途中でレンタカーが突然故障し、立ち往生してしまった加藤は霧の中にたたずむコンビニ「リソマート」で働く妖艶な人妻・惠子に助けられる。
 惠子の夫でコンビニオーナーの南雲の家に泊めてもらうことになった加藤は、とりあえず難を逃れたかと思われたが、その時すでに、彼は現世から切り離された異世界に入り込んでしまっていた。(「作品資料」より)


 売れない脚本家の加藤が、山奥のコンビニを訪れ、不思議な体験をするストーリー。

 スランプ中の加藤は、恋人、ジグザグの愛犬ケルベロスに仕事の邪魔をされ、彼女に断りもなくケルベロスを山奥に置き去りにしてしまう。

 ちょっとそのシーンは悲しいものがあったな。

 しかし、ケルベロスを捜しに再び山奥へ向かい、そこでコンビニを見つけるのだが、店内には誰もいない。

 そして、飲み物のある冷蔵庫を開けた時、引き込まれてしまうのだが、再び同じコンビニに出てくる。
 そこで恵子という店員と出会う。

 車が動かなくなった加藤は、恵子と夫の南雲が暮らす家に泊まらせてもらうことになるが、そこから奇妙な経験をするようになる。

 何となく、加藤が現実の世界ではない異世界へ引き込まれたのだろうということは想像できる。

 コンビニには他に客も来ないし、仕入れもない。

 しかし、商品は揃っている。

 更に、南雲という男の言動も怪しく、恵子は怪しさに加え妖しさもある。

 加藤が山奥に来る前、部屋の近くのコンビニで経験したことが、この山奥での出来事に繋がっているのかなと想像したが、おそらくラストからすると、そういうことなんだろうと思わされる。

 恋人のジグザグは、加藤を見つけ出すため人を雇うのだが、こちらも特殊なことだったよう。

 話の行き着く先はハッキリしなかったが、不思議な感覚の世界で加藤の行き着く先はどこになるのか興味深い展開の作品であった。

/5

監督:三木聡
出演:成田凌、前田敦子、六角精児、片山友希、岩松了、渋川清彦、ふせえり、松浦祐也、BIGZAM、藤間爽子、小田ゆりえ、影山徹、シャラ・ラジマ
於:テアトル新宿

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