CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-204「サイレント・トーキョー」(日本)

2020年12月27日 15時26分41秒 | 日本映画
だから戦争だって言っただろ
 12月24日、東京。TV局に爆弾テロの犯行予告の電話が入り、恵比寿の指定の場所へと向かった来栖公太は、そこでベンチに座ったまま動けずにいる主婦・山口アイコと出会う。そして2人は犯人の巧みな罠によって実行犯へと仕立てられていく。
 その様子を謎の男・朝比奈仁が見つめていた。
 ほどなく、渋谷を標的とした新たな犯行予告が出され、犯人は首相との生対談を要求してくるのだったが。(「allcinema」より)


 クリスマス・イヴ、12月24日に起こる連続爆破事件を描いたクライム・サスペンス。

 恵比寿のショッピング・モールに爆破予告が入り、実際に爆発が起こる。

 その後、渋谷での爆破予告も入り、警察総動員で爆弾捜索にあたる。

 犯人は、首相との1対1の面談を要求してくる。

 渋谷には興味本位でやって来る若者たちがいっぱいで、昨年までのハロウィンのよう。

 そんな中で本当に爆破は起こるのか、ただの悪戯なのか気になるところではあったが、その展開はなかなか衝撃的なものである。

 このシーンだけでも警鐘を鳴らすような感じはあったな。

 更に別の場所での爆破予告も入り、渋谷署の世田は犯人捜索と爆破阻止のため奔走する。

 渋谷でのシーンは衝撃的で、その後犯人捜索の展開はどうなるのかと思ったが、やや緻密さが足りないかなという展開であったな。

 怪しい思われる人物は何人か登場する。

 世田がそれらの人物に行き当たるのが意外とアッサリであったな。

 ことの真相が明らかになっていくと、社会性の強いメッセージが込められていくことが判る。

 それはこれまでにも多く語られていたことだとは思うが、今の日本に合ったメッセージかもしれないな。

 ただ、爆破シーンを別として、犯人の動機などをもう一歩深く描いた方が、もっと伝わってきたかなという印象であった。


 佐藤浩市や石田ゆり子、西島秀俊など豪華俳優陣に加え、衝撃的な展開など興味深い作品だとは思うが、自分が鑑賞した時は貸切状態。
 何となく、鑑賞後に現実の状況を考えると、やや憂いを感じなくもなかったな。

/5

監督:波多野貴文
出演:佐藤浩市、石田ゆり子、西島秀俊、中村倫也、広瀬アリス、井之脇海、勝地涼、毎熊克哉
   加弥乃、白石聖、庄野崎謙、金井勇太、大場泰正、野間口徹、財前直見、鶴見辰吾
於:シネプレックス幕張

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