CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

20-203「劇場版ほんとうにあった怖い話2020 呪われた家」(日本)

2020年12月26日 21時12分47秒 | 日本映画
この家はあの世とこの世の狭間なんじゃないか
 駆け出しの編集マン、高橋充は編集長から渡された記事をもとに、ある地域の風習“たまよばい”についての取材を始める。それは死んで間もない者の魂を呼び戻すための儀式だったが、すでに廃れていると思われていた。
 ところが、1年前にある家で“たまよばい”を思わせる出来事が起きていた。
 記事は、実際にその家で不思議な体験した若い女性からの投稿だったのだが。(「allcinema」より)


 一般投稿者からの話を基に製作されたオムニバス・ホラー。
 「劇場版ほんとうにあった怖い話2019 冬の特別篇」に続く劇場公開。

 オムニバス・ホラーということであるが、本作に関しては、一つのエピソードを扱ったものになる。

 まずは、投稿者である一人の女性が、父親の実家へやって来て体験する恐怖を描く。

 ハシゴから落ちて亡くなった祖母の葬儀のために父親の実家へやって来た高校生の小川汀。

 そこで、恐怖の体験をする。

 祖母と一緒に住んでいたはずの、叔父の洋二が行方不明となっていたが、突然汀の目の前に現れる。
 しかし、それは思いもよらぬ姿を見せ、汀に迫りくる。

 その地域に伝わる因習〝たまよばい〟を題材にしているようだが、その言葉を一度聞いただけで、〝魂呼ばい〟と漢字で汀が書けるのは凄かったな。

 話は終わりかなと思ったら、次にその投稿を読んだ若手編集マン、高橋充が、その地域を訪れ、ある家にたどり着く。

 そこは、汀が恐怖に見舞われた家で、現れたのは、死んだと思われる女性とその息子。

 そして高橋もそこで恐怖を体験する。

 一つのエピソードを、投稿者の体験と、それを追取材する編集者の話にまとめている。

 魂呼ばい、という因習の謎に迫る展開ではなく、その魂呼ばいによって戻ってきたモノに襲われる様を描いているだけ。

 それにしても、魂呼ばい、って簡単な儀式だな。

 そんな簡単な儀式だからこそ手を出せば、恐怖に陥るし、あの世へ引き摺られてしまうというのだろうか。

 ラストは、このシリーズでは珍しいものだったかなという印象。

/5

監督:天野裕充
出演:和田琢磨、井桁弘恵、下東久美子、みやたに、松田幸起、白木あゆみ
   阿部能丸、栃木英幸、藤村拓矢、幡野美帆、石川満里奈、草野康太
於:池袋シネマ・ロサ

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