CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-211「黒い乙女A」(日本)

2019年08月27日 00時50分18秒 | 日本映画
台詞くらい覚えろ
 養護施設で育った孤児の芽衣は、ある日、裕福で優しい宇田家に引き取られる。宇田家には芽衣より一足先にラナという同い年の少女が養子として迎え入れられていた。ラナは、「隕石が落ちてきて地球が滅亡する」と疑わない変わった少女だったが、ふたりの趣味や誕生日までも同じということがわかり、芽衣とラナは本当の姉妹のように仲良くなる。
 そんなある日、ふたりは宇田夫妻から、家業が失敗しどちらか一人しか養っていくことができないこと、1週間後にふたりが離れ離れになってしまうことを告げられる。それによって芽衣とラナはお互いにいがみ合う仲になっていくが、どちらか一人が養護施設に戻される前日、ラナが芽衣を呼び出し、宇田夫妻の秘密の会話を聞いてしまう。夫妻は、子供たちを養護施設から引き取って幸せを与えた後に追い出し、その絶望する顔を見て自分たちの快楽を得ていたのだ。
 芽衣とラナが憤慨するなか、ラナは芽衣に夫妻の殺害計画を切り出す。そのラナの背後には“お多福様”の姿があった。(「KINENOTE」より)


 「黒い乙女Q」に続く2部作の後編。

 前作で、養子に引き取られた芽衣とラナの決断とその裏に隠された真相が明らかになり、果たして芽衣の運命がどうなるのか。
 そして、時折見えていたお面を被った少女の正体が何なのか気になるところでの後編。

 冒頭は、芽衣だと思しき少女の驚愕のエピソードが描かれるが、その後は前作のダイジェストのような展開。

 時折、前作では描かれなかった、ことの裏側を挿入したりしてはいたが、ほとんど1時間くらい前作のストーリーをなぞっている。

 ラナと宇田夫妻、実際は夫婦ではないが、とのやり取りには、笑いを誘うような部分が幾つかあったな。

 終盤ようやくその後の展開となるが、結構ことは早々に進んでいった印象。

 芽衣たちの後ろに見えていたお面をつけた少女の正体は明らかになり、ラナの狂気の理由も明らかになっていく。

 そして、芽衣自身にも、語られていなかった思わぬ真実が明らかとなる。

 気になったのは、蔵の中にいた少女らしき者の行方。
 どこ行ったんだろう。

 そしてクライマックスは対決のような様相を見せるが、最後に見せる力はいつ身に付いたんだ。
 もしかするとお多福様の力。

 ラスト・シーンにも繋がるということなのかな。

 
 作品の作りとしては気になるところであったが、狂気と惨劇の行方が気になるホラーであった。

/5 

監督:佐藤佐吉
出演:浅川梨奈、和田聰宏、三津谷葉子、村松利史
   しゅはまはるみ、安藤なつ、笹野鈴々音、北香那
於:シネマート新宿

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