CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-155「探偵マーロウ」(アメリカ・アイルランド・フランス)

2023年06月27日 00時43分54秒 | アメリカ映画
年金を失う心配のないおまえがやれ
 1939年、ロサンゼルス。私立探偵マーロウのもとに裕福そうなブロンド美女が現れ、姿を消した元愛人を捜して欲しいと話す。
 依頼を引き受けたマーロウは捜索を進めるうちに、映画産業が急成長するハリウッドの闇に飲み込まれていく。(「作品資料」より)


 レイモンド・チャンドラーが生んだ孤高の騎士、探偵フィリップ・マーロウを主人公としたサスペンス・ミステリー。

 本作は、レイモンド・チャンドラーの作品ではなく、公認の続編とされているベンジャミン・ブラックの書いた「黒い瞳のブロンド」を原作としている。

 そして、フィリップ・マーロウを演じるのは、リーアム・ニーソン。

 今年だけでも「ブラックライト」「MEMORY メモリー」など公開されており、今やアクション俳優として知られているリーアム・ニーソン。

 そのリーアム・ニーソンが映画出演100本目となるらしい本作でフィリップ・マーロウを演じる。

 マーロウに腕っぷしの印象はないのだが、本作では多少素手で格闘するというシーンは組み込まれている。

 しかし、基本的には、ブロンドの美女、クレアに依頼されたニコ・ピータソン捜索という仕事をこなすため、彼に関わる人物に話を聞いていくという展開。

 ニコは交通事故で亡くなったことになっていたが、それに疑念を持つマーロウは、更に調べを進め、やがてハリウッドの闇に踏み込んでいくことになる。

 多少の格闘シーンはあるものの、もちろんアクションではない。

 マーロウがニコに関わる者たちに話を聞いているうちに、異なる話を聞かされたりして、真相、そして隠されたものを突き止めようとする展開。

 ハードボイルド・ヒーローであるマーロウの渋さが全開であり、また1939年の煌びやかさと退廃した雰囲気が感じられる。

 途中、作中で引用される、様々な台詞も気になるところである。

 依頼人であるクレア自身も何かしら企みがあるような感じであり、またその母親であり、有名女優であったドロシー、そして闇家業のボスもマーロウに近づいてくる。

 果たして、マーロウはニコを見つけ出すことが出来るのか、そして彼が行き着く先で見つけるものは何なのか。

 若干、結末に判り辛い部分はあるものの、ハードボイルドな探偵モノとして楽しめる一本であった。

/5

監督:ニール・ジョーダン
出演:リーアム・ニーソン、ダイアン・クルーガー、ジェシカ・ラング、アドウェール・アキノエ=アグバエ、ダニー・ヒューストン、アラン・カミング
於:TOHOシネマズ シャンテ

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