CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

17-250「アトラクション 制圧」(ロシア)

2017年08月21日 00時05分07秒 | ロシア映画
そろそろ楽にしてあげる?
 それは突如やってきた。ロシアの首都モスクワに巨大な宇宙母船が墜落。圧倒的な大きさでモスクワの街をなぎ倒し、多くの死傷者を出しながら着陸した。
 初めて遭遇する地球外生命体に戸惑う人々。ロシア政府は即座に戒厳令を敷き、事態の鎮圧を図ろうとする。(「KINENOTE」より)


 突然異星からやって来た宇宙船に戸惑い、混乱するロシア、モスクワの人々、人類の姿を描いたSFエンターテインメント。

 冒頭、宇宙船に流星が当たり、方向を失った宇宙船がモスクワへ落下するシーンがあるが、巨大な宇宙船がビルをなぎ倒しながら落下する映像はなかなか見応えあったな。

 落下の要因は、流星がぶつかっただけでなく、ロシア軍が攻撃をしたこともあるのだが。

 それでも異星からの侵略を恐れる人類は、攻撃、排斥を訴える。

 ロシア軍の総司令官が代表して宇宙船に接近するが、異星人はその姿を早々に見せる。
 人類よりもはるかに大きな姿であったが、実はそれはスーツのようなものをまとっており、実際の姿は人間に近いもの。
 あるいは、人間の姿に変化しただけなのかもしれないが。

 落下の事故で親友を亡くした女子高生のユリアは、最初は宇宙船、異星人に敵意をむき出しにするが、偶然怪我をした異星人のヘイコンと知り合い、助ける。
 そして宇宙船修理に必要な〝シルク〟というものを一緒に探すうちにユリアはヘイコンに惹かれていく。


 物語は、このユリアとヘイコンが心を通い合わせていく姿を描きながら、人類が宇宙船、異星人に対してどのような対処を取るのかを描いている。

 ヘイコンをはじめ、異星人は不死であり、そのためか感情を持たない。
 それでもそんなヘイコンに対し、ユリアは惹かれていくのだが、果たしてこの異星人との恋の行方がどうなるのか。

 未知のものを恐れ、敵対心ばかりを掲げる人類の姿。
 そんな中、ヘイコンとユリアは宇宙船を修理するためのシルクを取り戻すべく奮闘するが、それは人類を救う行為でもある。

 ユリアは軍司令官の娘であるが、この司令官、ユリアに何度も出し抜かれたりする。


 ヴィジュアル的には見応えのある作品で、ちょっとしたユーモアを取り入れながら、果たして異星人が襲来した時に人類はどのような対応を見せるのかを描いた作品。

 どちらかを悪にしたわけでもないだろうが、どうしても人類、特定ではあるが、悪に見えてしまうような話だったな。

/5

監督:フョードル・ボンダルチューク
出演:イリーナ・ストラシェンバウム、アレクサンドル・ペトロフ、オレグ・メンシコフ
於:新宿シネマカリテ

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