CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

19-132「轢き逃げ 最高の最悪な日」(日本)

2019年05月26日 21時58分29秒 | 日本映画
罪を犯した者は罰を受けるしかない
 大手ゼネコンに勤める若きエリート・宗方秀一は、白河早苗との結婚式を3日後に控え、その打ち合わせへと車で向かっていた。
 式の司会を務める親友で同僚の森田輝が助手席に座る中、急ぐあまり不慣れな抜け道で若い女性をはねてしまう。しかし周囲に誰もいなかったことから、秀一と輝はその場を立ち去り、そのまま打ち合わせへと向かってしまう。警察の捜査に怯えながらも、結婚式の準備を進めていく秀一だったが。
 一方、突然の轢き逃げ事件で一人娘を失い、悲しみに暮れる時山光央と妻の千鶴子。
 ある日、遺品の返却に訪れた2人組の刑事、柳公三郎と前田俊から“娘さんの携帯電話が見あたらない”との報告を受けるのだったが。(「allcinema」より)


 「TAP THE LAST SHOW」に続く水谷豊監督作品。

 大手ゼネコンに勤める宗方秀一は運転する車で一人の女性を轢いてしまう。
 助手席に乗っていた同僚の森田輝と共に、誰も見ていないことから、そのまま放置して走り出す。

 その後、轢かれた女性は死亡してしまう。

 宗方秀一は、副社長の娘、白河早苗との結婚が決まっており、エリート街道を突き進んでいる風。

 そこでの轢き逃げ事件ということで、何とか逃げとおそうと、色々画策、隠蔽工作でもするのかと思っていた。

 宗方と森田の元へ、事件を見ていたかもしれない何者からか手紙が送られ、脅迫を受けそうな様子。

 脅迫者との対決への展開へとなるのかとも思ったが、二人の逮捕は結構早め。

 事件解決かと思われたところで、そこから思わぬ展開となっていく作品。


 副社長の娘との結婚、エリート街道を守り、逃げ切ろうとする男の話かと思わされるが、その後の展開から必ずしもそれで終わるような話ではなかったな。

 一人娘を失ってしまった両親の悲しみと、実際彼女に何が起こっていたのかという疑問。

 事故を起こしてしまった男の想いと、結婚したばかりのその妻の想い。

 序盤の轢き逃げ事件の顛末に、その裏に隠されていた事実を明らかにしていくサスペンス的な展開から、事件に関わってしまった者たちの想いを描いていく展開。

 単なる事件を描いた作品ではなく、人間ドラマとしての面も見せる作品。

 事件の裏に隠されていた事実というのは、抑圧された想いが正に表れたものだったな。

/5

監督:水谷豊
出演:中山麻聖、石田法嗣、小林涼子、毎熊克哉、水谷豊、檀ふみ、岸部一徳
於:新宿バルト9

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