シン・アスカ役の声優さんのインタビューが掲載されていました。
シン・アスカとは、2年くらい前に放送されたガンダムSEED DESTINYという番組の登場人物です。
当時シンはあまり一般の方には人気がなくって、職場で見てる人にも結構ぼろくそに言われていました。
でも、私自身はシンというキャラクターを「考えない」とか「他人のせいにする」とか「人殺しを助けた」とか世間で言われるようなひとくくりでは考えられず、すごく面白いキャラだと思っていました。
声優さんのインタを読みながら、忘れていた当時を思い出しました。そして「ああそうだ」と思ったり「そうかなあ」と思ったり・・・
その中のいくつか印象的だった発言のついての感想です(^。^)/
○現場では視点を絞り1つの「正解」をおわなければいけない。今振り返ると、絞るべき視点は、パッとみてわかりやすいカッコよさだった。そんな「記号的」わかりやすさが求められていた・・・○
↑かなり意訳してますけど(^^;)
つまり、「正解」は「AAのカッコいい正義」でよかったって言いたいのかなあ・・・。
○フーリダム追撃後のシンは天狗○
そんな・・・。そうなのかなあ。少しはそういう部分もあったのかなあ。でも1番は空しかったと思うんですよね。
撃墜するまでは必死だけど、やってみると「確かアスランの友達だったよな」→「妹の死のフラッシュバック」→「無意識の罪悪感」・・・みたいな葛藤があったのでは。だからワザとアスランに突っかかったんだと思うのですけど。弱い自分がきらいだから。
・・・1視聴者として、その後のシンの凋落ぶりも結構好きです。等身大の人間ドラマとしてシンは面白かったです。
○「自分の許容範囲を超えたときに人のせいにする」「裏づけのない自信」「自分と向き合うことを嫌う」○
き、厳しい。。。
シンは自分と向き合う余裕がなかったんだと思うのです。家族を目の前で失って、しばらく鬱ってたのですけど。あの時動けない自分を体験してるから。というか、まだぶっちゃけPTSDだから、、、アクセルを思いっきり踏んで自分のテンションを上げてないと止まっちゃう状態なんじゃないかと。
アスランに、「迷って動けなくなる自分」を重ねててイヤなんじゃないかなあ。そういう自分の中の感情を認めるのが怖い?
でも反面、アスランから自分の出すことの出来ない何か別の「答え」が聞けそうで・・・それで、つっかかって試してるのでは・・・
とか、思います。
○「彼は大きくは変わらなかった」○
シン自身は変わらなかったのかな・・・(泣)
シンはぐるっと一回りしてモトに戻った・・・とかナンとか言ったのは監督さんだったかな?
そうかなーと思います。
例え一回りしてようにみえても、やはり初めのシンとは違うと思うのです。
「大きく」変わらなくっても変化はあった・・・ですよね。
☆ ☆ ☆
○だれかといても、シンはいつも独りだった○
涙。
○「お客さんの視野を広げるお手伝いがしたい」「『記号的』という話と矛盾するようですけど、答えは1つじゃない・・・これが僕の思うDESTINYのテーマ」○
答えは1つじゃないんですよね。いろいろな立場があって、いろいろな方角から物事はみることが出来るのですよね。
そういう風にさりげなく言える鈴村さんはスバラシイ♪大人だ。
☆ ☆ ☆
鈴村さんのインタは、いろんな人を傷つけないように配慮しながら慎重に言葉を選んでる感じがして尊敬。作品を真剣に受け止めて仕事をされてたんでしょうね。
本編のフリーダム撃墜後の乾いた笑いとか、ホントすごいと思いました。あそこだけでも見る(聴く?)価値あり。最後のステラが会いに来たときのしゃべり方もうまいなあっと。スペエデイも熱演されてますが、初めに聞いた印象のままの本編の感じが1番好きかな?
インタヴューは正直な気持ちなんでしょうが・・・。
それと同時に、ただの役柄の1つでしかない「シン・アスカ」という架空の人物と同一視されるのが、ちょっとイヤなのかなっとも。
自分と真正面に向き合おうとするあまり、-2くらいで(10点満点で)自分を表現する人のなのかな・・・
そんな風に勝手にアレコレ想像ながら読ませていただきました~。